女優の遠野なぎこが8月5日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演し、うがい薬をめぐる買い占め騒動をもたらした大阪府の吉村洋文知事について言及した。
吉村知事は4日の記者会見で、ポビドンヨードを含むうがい薬に新型コロナウイルスの感染拡大防止につながる一定の効果があるといった旨のコメントを残し、瞬く間に多くのドラッグストアでうがい薬が買い占められてしまう騒ぎに。フリーマーケットアプリでもすぐさま定価の何倍もの価格でうがい薬が転売される事態に発展し、一般市場からうがい薬が消えてしまったとして多方面から批判の声が向けられた。
これについて、遠野は「この方って人にあんまり褒められたことがないんじゃないかと思うんです。注目を浴びたり、評価されることに興奮状態になってる感じがして。だから、『この情報知った。言っちゃおう』ってなってるように見えて」と吉村知事の心情を推察。
また、知事がSNS上で「批判されても構わない」と綴っていたことに関しても、「あなたの心はどうでもいいんですよ」とチクリ。続けて、「それよりも守られるべき我々の心が大事で、案の定、今日届くべき人のところに(うがい薬が)届いてないんですから」と知事の発言が原因で勃発した買い占めの事態に触れると、「本性が見えてきたなって気がして。何かの番組で『イケメンですよね』って言われて、ニヤニヤしてたのが本性だったんだなって。自分の手柄にしたいっていう感じがすごく伝わってくる」と斬りまくっている。
吉村知事は一部のうがい薬を紹介する際、「感染拡大防止については寄与する可能性がある」としつつ、同時に「予防薬でもなければ、治療薬でもない」とも説明。しかし、翌6日に出演した「ひるおび!」(TBS系)では、これらが予防効果を正式に認められたものではなく、会見でも決して“予防効果がある”とは断定していないとし、「どうしてもそう受け止められちゃったので、明確に僕も言うべきだなとは思っていまして」と話していた。
「知事は、“これでコロナが治ります”や“コロナを防げます”などといった軽率な発言をしたわけではありませんが、やはり大阪のトップが『感染拡大防止に寄与する可能性がある』と発言すれば、市場が乱れてしまうのは当然のこと。あらゆる方面に多大な影響を与えてしまったことも事実ですが、それを発端に知事への怒涛の口撃を見せ、“容姿を褒められてニヤニヤしてたのが本性”とまで抉った遠野には、多くの賛同とともに『あなたの批判の方が不快』『ただの印象みたいな話はどうでもいい』『ここまで言われることかな?』といった反発もネット上に寄せられています。知事の発言に対し、“あなたの心はどうでもいい”と一蹴した遠野ですが、遠野による知事への印象や妄想も“どうでもいい”と感じた視聴者も一定数いたようですね」(テレビ誌ライター)
とはいえ、吉村知事の会見によって、うがい薬の買い占め騒動をもたらしたことは確かであり、吉村知事にはより慎重な発言と説明を求めたいところである。
(木村慎吾)