このコロナ禍で、ネット系などのビジネススキルがアップしたという人は多いと思います。そんな中、「ヒューマンスキル」を人知れずアップさせておくというのはいかがでしょうか。
ホロス人材開発研究所代表取締役社長の高畑吉宏さんの著書「ホスピタリティマインド お客様の笑顔を生きがいにするヒューマンスキル」(成甲書房刊)によれば、仕事をしていくうえで求められる能力は、大別すると次のように分けることができるのだとか。それは、「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」の3つ。これはロバート・L・カッツという人が初めて提唱したそうです。
なかでも、ヒューマンスキルは人間関係能力、あるいは人間関係構築能力であり、リーダーシップ、折衝力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力などが含まれるそうです。これはどの階層・役職問わず必要とのことなので、企業の中でコアな人材として最終的に生き残るためにも必要不可欠ではないでしょうか。
ヒューマンスキルを伸ばすのに大事なのは、主観的な判断や自己満足に流れないようにすること。同僚や友人、上司などに評価してもらうとよさそうですね。
また、関明浩さんの著書「コミュニケーション技法」(SCC刊)によると、ヒューマンスキルの中でも、会話をして伝える力であるロジカルコミュニケーション力は、信用される人間となるために必要な能力なんだとか。注意したいことは、論理的になり過ぎること。相手に過度なストレスを与えてしまいかねません。理屈っぽい、融通がきかないといった印象を与えてしまうので、バランスが大事なんだそうです。
ヒューマンスキルは、鍛えればきりがありません。ぜひこの機会に高めてみてはいかがでしょうか。