お笑い芸人のたむらけんじが8月17日放送の「ミント!」(MBS)に出演し、極楽とんぼの山本圭壱率いる“軍団山本”がYouTube配信で集団感染を引き起こした件について言及している。
山本は今月8日、軍団山本が運営するYouTubeチャンネルにおいて、ココリコの遠藤章造、品川庄司の庄司智春らとテーブルを囲んだ生配信を敢行。マスクも着けず、ソーシャルディスタンスも設けていない状態での撮影だったことから、配信に参加したメンバー全員が新型コロナウイルスに感染する事態となっていた。
これについて、大吉洋平アナウンサーが「吉本興業としてもYouTubeを芸人さんが配信する上でのガイドラインはあったんですね」と吉本所属のタレントである月亭方正に質問。方正は「あるけど、人が居ないとどこまで守れるのか」と答え、会社の関係者やマネージャーがYouTube配信の現場には来ないため、ガイドラインがしっかりと徹底されているかどうかは曖昧なようだ。
ここでたむらが何か言いたげな様子を見せながら、「YouTubeの売り上げあるでしょ?」と切り出し、「その何%かを吉本に渡してるのよ。渡してるんやったら、ごめんな、来て欲しいけどな」と社員がYouTubeの撮影現場に来るべきだと主張。方正は「やめとけ」と会社批判を展開しそうなたむらにストップをかけ、「会社としてのガイドラインがある」と説明すると、たむらは「そうですね、僕らがちゃんとしないと。現実問題厳しい。吉本の社員さんは他にも仕事がある。やっぱり僕ら現場がやらないと」と各々が意識するべき課題であると語った。
「焼肉店の経営やYouTubeチャンネルの運営など、芸人以外の副収入が多いたむけんは、かねてより会社とギャラ分配の割合について話し合いを重ねてきた経緯があり、いまだに金銭的にどこか納得できていない部分があるような表情でした。しかし、明らかにコロナ対策をほぼ行っていなかった軍団山本の生配信に関する話題の中で、吉本の社員が現場に来ないことを訴えるのは、まるで会社に責任をなすりつけているようにも聞こえます。ネットでもたむけんの物言いには、『文句があるなら独立して自分の芸だけでやったら良い』『何人もおっさんがいるのにマネージャーが来ないとソーシャルディスタンスも取れないのか?』など、何のためのガイドラインなのかと疑問と反発の声が出ています」(芸能記者)
日頃の蓄積した会社への“カネの不満”を放出したようにも見えるたむけん。本人も最後には現場の芸人が配慮すべきだと訂正しているが、会社にとっても、お茶の間にとっても、あまり心証のよろしくない発言だったと言えるだろう。
(木村慎吾)