打ち切りどころか放送時間拡大に驚いた業界人も多かったようだ。
バラエティ番組「バイキング」(フジテレビ系)でMCを務める坂上忍の“恐怖政治”を9月3日発売の「週刊文春」が報じている。
記事によると、「バイキング」での坂上は絶対君主。生放送中に「鼾」という漢字を読めなかった番組進行の榎並大二郎アナウンサーをネチネチと責める、制作スタッフには「全然違う!」とダメ出しをして台本の書き直しを命じる、気に入らないことがあると怒鳴り散らすなど、パワハラが常態化していたという。オンエア中、レギュラー出演者に高圧的な態度で迫るのも日常茶飯事。それに嫌気がさしたのか、小籔千豊などこれまで30人以上のレギュラー出演者が降板している。
こうした“暴君”の隣で5年にわたって耐え続けてきたのが榎並アナである。9月末の番組リニューアルにあたり、榎並アナは「バイキング」を離脱、夕方の情報番組「Live News it!」に出演することが決まった。同誌によると、榎並アナ本人の強い希望による異動で、入社同期だったフリーの加藤綾子がMCを務める番組にスライドするのは異例の人事だという。
画面上からは師弟による叱咤激励のようにも見えた坂上と榎並アナの関係だが、内実はもっとドロドロとしていたらしい。中でも信じられないのが、坂上のアルコールハラスメントだ。本番前から缶チューハイをあおり、出演タレントやスタッフにも酒を勧める。榎並アナも勤務中、坂上に酒を飲まされ赤い顔をしてフロアを駆け回っていたのだとか。ただ坂上曰く、時事ネタを扱うようになってからは酒を飲んでいないというのだが……。
「坂上忍は朝4時に起床し、いきなり焼酎のロックを飲みながら連載原稿などを書いていることを16年の『週刊ポスト』が伝えています。当然『バイキング』でも酩酊モードだったのは明らか。酒に酔って気が大きくなり、高圧的な態度が加速した可能性もあるでしょう。また、14年の初回放送では、舞台の打ち上げで朝まで飲んでからスタジオ入りしたことを自ら明かしています。さらに16年の『女性セブン』では、坂上が本番前にスタッフを巻き込んで酒盛りを開き、ビールや缶チューハイを4~5本飲んでいることを報道。時事ネタを扱うようになってから本番前は飲んでいないとのことですが、それまでは酩酊して生放送に臨んでいたことが、まず信じられません」(芸能記者)
9月末のリニューアルで放送時間が拡大する「バイキング」。坂上への期待が大きくなるぶん、かかる重圧も増幅するに違いない。過度のストレスからまた酒に走って、パワハラがひどくならないか、心配だ。
(石田英明)