うちの子もこんな娘になってほしい。日本中のお父さん、お母さんたちが一斉にそう思ったに違いない。
現場からは驚嘆、一緒に舞台に立った俳優の永瀬正敏もべた褒めせざるを得なかったのは、女優の芦田愛菜のコメント。9月3日、10月9日公開の映画「星の子」の完成報告イベントに登壇した芦田が「信じる」ということに対して持論を述べたのだが……。
「映画のテーマが“信じる”だったことから、司会者から『芦田さんにとって信じるとは?』と振られると、芦田さんは『なんだろうな…』と言葉を選びながら、こう語ったんです。『裏切られたとか期待していたとか言うけど、その人が裏切ったわけではなく、その人の見えなかった部分が見えただけ。見えなかった部分が見えたときに、それもその人なんだと受け止められることができる、揺るがない自分がいることが信じることと思いました』。さらに続けて『揺るがない軸を持つことは難しい。だからこそ人は〈信じる〉と口に出して、成功したい自分や理想の人物像にすがりたいんじゃないかなと思いました』と、予想をはるかに超える答えを出してみせたのです。大森立嗣監督もその熱弁に『難しいよ』と驚嘆していましたが、よく聞けばそんなに難しい言葉ではない。むしろ平易な言葉で分かりやすく真理をついている。でも、それを16歳の芦田さんがスラスラと語ったことから、周囲は呆然となったのです。永瀬さんも『これ以上の答えはないですよ』と苦笑いでしたよ」(女性誌ライター)
ネット上にも「愛菜様すごい」「最近のスキャンダルの本質が全部入ってる」など驚嘆のコメントが続出。また、本作で芦田が、あやしい宗教を信心する両親をもつ中学生を演じていることから「芦田愛菜が宗教団体を作ったら入信したい」や、時節柄「総裁選に出てほしい」とひれ伏す人たちも。もちろん「うちの娘と大違い」「愛菜ちゃんの爪の垢を煎じて飲ませたい」と嘆く、“いつものパターン”も。
「芦田さんがしっかりした発言をすると、同年代のお子さんを持つ親御さんはとかく比べがちですが、子役として幼いころから大人の世界でもまれ、自分のポジションを確立した芦田さんと比べるのは酷との指摘もあります。確かに、芦田さんが語るから響くのであって、普通の高校生がこういう話をするとちょっと引かれるかもしれません。逆に言えば、芦田さんにはそんな真理を語れるオーラがあるということでしょう」(前出・女性誌ライター)
子役が大人になるにつれ、壁にぶつかることはよくあるパターン。そう考えると、子役時代の経験をすべてプラスに変えて突き進む愛菜ちゃんは別格なのかも。「総理大臣になって」という声がSNSで飛び交うのも納得?
(塚田ちひろ)