9月13日に放送されたドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)の内容が物議を醸している。
「番組では『東京でビッグになりたい!』と題し、10万円を持って熊本から上京した22歳の男性に密着したのですが、ホームレス生活をしながらも仕事はなく、所持金は減るばかり。ところが、名刺交換会で知り合った人から勧められたというFX投資がたちまち大成功。なけなしの元手2万円がわずか3カ月で700万円の利益を生み、高級ブランドで身を固めるまでに変身を遂げたのです」(テレビ誌記者)
このレアすぎる成功譚が放送されると、SNSには「めっちゃ羨ましい」「私もFXやろうかな」といった書き込みが。その一方で「2万が700万って、そんなにうまくいくわけない」「ヤラセっぽい」と怪しむ声もあがり、また投資内容やリスクについて番組内で触れられなかったことから「どんだけレバレッジきかせてるんや」「かなり危険な方法だと思う」「マネして大借金する人が出そう」などと炎上しているのだ。
「ザ・ノンフィクション」にこうした批判が出るのは初めてではない。7月発売の「週刊女性」では、同番組の「マキさんの老後」シリーズに出演していた女装のゲイ・マキさんと男装するレズビアンのパートナー・ジョンさんがやらせを告発している。
「同シリーズは気性の激しいマキさんをなだめ、耐えるジョンさんの姿が人気を呼んでいました。ところが、同誌の取材にマキさんは『嘘なんですよ。私たちケンカなんかほとんどしませんから』と証言。スーパーでは店員さんにイチャモンをつけるように指示され、またワインボトルを割っていないのに“ガチャーン”という効果音を流して割ったかのように放送されたこともあったとマキさんは憤慨。これ以外にも数々のやらせを告発した2人は怒りが収まらないようでした。2人はYouTubeで動画配信をしていますが、そこでは仲睦まじい姿が映し出されています。この動画を見れば2人の関係は険悪ではないことがひと目でわかるのですが……。そもそも仲が悪かったら撮影には応じないでしょう」(テレビ誌ライター)
テレビ番組に“演出”はつきものだが、「ノンフィクション」を謳う以上、創作や捏造は許されるものではない。もし仕込みであれば、最初からそう表明してほしいものだ。
(石田英明)