窪田正孝が主演を務める朝ドラ「エール」(NHK)の9月23日放送回に、今年3月に新型コロナウイルスで亡くなった志村けんさんが登場し、ネット上には歓喜の声が続々と寄せられている。
「このドラマは、昭和の歌謡史を代表する作曲家の古関裕而と、妻で歌手の金子がモデル。激動の時代を舞台に人々の心に寄り添う名曲の数々を産み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描くストーリーです。志村さんは、主人公の裕一に大きな影響を与える作曲界の重鎮・小山田耕三役を演じています」(芸能ライター)
志村さんの「エール」への出演は6日3日以来。コロナ禍の影響でおよそ2カ月半の放送休止を挟んでいるため久しぶりの登場となり、これにはネット民からも「まさか、志村けんに再び会えるとは思わなかった」「エールに出てきて泣きそうになった」「過去の映像じゃなく、志村けんさんの新作が‥‥まだ生きている(涙)」といったコメントが書き込まれている。
「志村さんの出演は終盤。陸軍大佐から軍部への協力を要請された小山田が『みずからの音楽人生を、この日本国に捧げる覚悟です』と答える姿は迫力満点。直後の番組『朝イチ』(NHK)の朝ドラ受けでも、近江友里恵アナは『ちょっと小山田先生、怖くないですか。久しぶりにお見かけしました』と口火を切れば、博多大吉も『まだね、出番があったんだ』と驚きを隠せなかったようです」(前出・芸能ライター)
亡くなった志村さんと「朝イチ」は、不思議な縁で結ばれている。
「志村さんの訃報が流れたのは、亡くなった翌朝3月30日の『朝イチ』の生放送中の出来事。速報のテロップが流れ、ニュースセンターの映像に切り替わり、再びスタジオに戻ってきた時は料理コーナーに出演していた料理人の道場六三郎氏も呆然。近江アナと華丸・大吉の2人もどうにか番組を進行したものの、時折涙を浮かべ顔はこわばったまま。しかもこの日のゲストには、『エール』で音の姉・吟を演じる松井玲奈と、“福島三羽ガラス”の1人で裕一の親友・鉄男(中村蒼)の2人。料理の感想を聞かれても、心ここに在らずで前代未聞の生放送となりました」(週刊誌記者)
思わぬサプライズとなった志村さんの再登場。あと何回見られるのか、楽しみにしたい。(窪田史朗)