お笑いタレントの明石家さんまが9月26日放送の「ヤングタウン土曜日」(MBS)に出演し、自身がMCを務める「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)を卒業したマツコ・デラックスについて言及した。
およそ10年間にわたって「ホンマでっかTV」の人気を主要キャストとして支えてきたマツコだが、16日の放送で突如卒業を報告。番組終盤に「マツコ・デラックスさんは今日の放送で『ホンマでっか!?TV』を卒業します 約10年間ありがとうございました」との簡単なテロップが表示されるのみとなり、あまりにあっさりとした卒業発表に「少しくらい説明が欲しい」「突然なんで?」と困惑する視聴者も多かった。
また、様々なメディアがマツコの「ホンマでっかTV」卒業の“真相”に関する記事を配信し、“テレビ終活”説や“コロナ禍原因”説などが飛び交う中、ついに番組MCのさんまがこれに言及。いわく、マツコはかねて舞台の全国ツアーを画策していたようで、「5年前くらいから辞めたかったって。でも、俺との付き合いもあるし、一生懸命頑張ってやってくれていた」のだという。
さんまは続けて、「番組の数を減らして舞台の方を、っていうだけのこと。別に揉めたとか、なんかあったわけじゃない」とネガティブな理由での卒業ではないと説明した。
「マツコが同番組レギュラーに抜擢された2010年といえば、まだ彼女の人気が全国レベルにまで浸透する以前のこと。2011年に放送が開始した『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)や『マツコの知らない世界』(TBS系)よりも前で、マツコからすれば『ホンマでっか』への出演とMCのさんまには深い恩義を感じているはずです。だからこそ、辞めるに辞められない状況が続いていたのかもしれません。現在もマツコと番組で共演し、同じく大量のレギュラー番組を抱えている有吉弘行もまた、8年以上出演した『ヒルナンデス』(日本テレビ系)を去年卒業。MCのウッチャンナンチャン・南原清隆に大きな恩があったことから、なかなか卒業するタイミングを見出せなかったものの、南原の同期である出川哲朗から『もうさすがに(卒業しても)良いだろう』と後押しされ、『やっと辞めさせてもらうことになりました』と語っていました。マツコもさんまに対して同じような感覚だったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
なお、「ホンマでっか」を卒業してもマツコには今だ7本ものレギュラー番組があり、その多忙さが解消されたというわけでない。もしも本格的に舞台の仕事へ傾注するのであれば、今後は他の番組への対応にも注目が集まることになりそうだ。
(木村慎吾)