渋い演技が人気の松重豊が10月4日、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾のインターネット番組「7.2 新しい別の窓」に出演した。その際、松重が、自身の主演ドラマ「孤独のグルメ」(テレビ東京)について驚きの発言をしたことが話題になっている。
同ドラマは、個人で輸入雑貨貿易商を営む井之頭五郎が、営業先の街で嗅覚の赴くまま、立ち寄った店で食事を楽しむというもの。2012年1月から深夜帯での放送が始まり、19年のseason8まで続く人気作。“飯テロドラマ”の走りとなった作品だ。
だが、松重は「あんまり人に言いたくない作品ではあったんです」と明かした。その理由は「俺が1人で食っているだけで、誰が見るの? どこがおもしろいの? お客さんが楽しめるはずがない」と思っていたそうだ。しかも「ただ、食べているだけで面白いって言われるのはいまだに心外です」とも語った。
草なぎから「めちゃくちゃうまそうに見えますよ」と言われると「腹すかせているからね。食べないで行ったほうがいいと思って前の日の夜から食べていない」と撮影秘話を明かしている。
「視聴者からは『観ていて何が面白いのかわからないけど、面白くて観てしまう不思議な魅力のある作品』『食べてる姿が面白いと言うよりは、食べる時の心の声に惹かれてしまう』 『高級店ではなくそのへんにあるお店で庶民的な料理に舌鼓を打つ。地元の店が登場する楽しみもある』などの声があり、惹かれるポイントはそれぞれ様々のようです」(テレビ誌ライター)
何のてらいもなく、主人公の五郎が“腹が減った、うまいもん食いたい”の一心で店を探す。そのブレなさもまた、大きな魅力の1つなのだろう。