シンガーソングライターのジャスティン・ビーバーが10月11日、現代美術家の村上隆氏とユーチューバー・ヒカルが並んで写る写真を自身のインスタグラムアカウントでシェアし、大きな話題となっている。
村上氏は10日にインスタグラムを更新し、ジャスティンがプロデュースするアパレルブランド「ドリューハウス」から様々なプレゼントが贈られたことを報告。また、それらを日本の著名ユーチューバーであるヒカルにも渡したことを説明し、「ドリューハウス」のアイテムに囲まれながら撮影したヒカルとの横並び写真もアップした。
ヒカルも同様に村上氏と並ぶ写真を上げ、ジャスティンに向けては「日本に来た際には最高の寿司屋に招待します」とのメッセージを公開。すると11日、およそ1億5000万人ものフォロワーを抱えるジャスティンも2人が写る画像をシェア。投稿には178万という凄まじい数の“いいね”が付されており、日本の一部メディアはこれを「ヒカルが世界デビューを果たした」などともてはやしていた。
「世界のトレンドを作り上げている主だと言っても過言ではないジャスティンのSNS。過去にはお笑いタレントのピコ太郎による『PPAP』を紹介し、グローバルなブームをもたらすなど、1億5000万アカウントの威力は伊達ではありません。ただ、“ヒカルが写る写真”をジャスティンがシェアしたことは紛れもない事実ですが、ジャスティンがリンクを添えてタグ付けしたのは村上氏のアカウントのみ。ジャスティンからすれば、ヒカルは“村上氏の隣にいる人”といった印象程度の可能性もあり、“ヒカルの世界デビュー”といった触れ込みに違和感を覚える人が多かったようです。ネットにも『これは、ヒカルというより村上さんが紹介されたんですよね』『タグ付けされてるの村上隆だけやん』『ヒカルは日本で有名。村上隆さんは世界で有名。ジャスティンは村上さんは知っててもヒカルの事は知らないでしょ』との反応が続出。また、ヒカルのアカウントがジャスティン側からタグ付けされていない以上、大勢が閲覧したと思われる今回のシェア投稿から直接ヒカルのアカウントにアクセスすることは不可能。大きな影響力を誇る“ジャスティン・ビーバー砲”の恩恵を100%授かることはできませんでしたね」(ITライター)
なお、村上氏との写真では「ドリューハウス」のお洒落なマスクと帽子を着用しているヒカル。あまりの小顔ぶりで顔面の殆どがそれらに覆われてしまったからか、3800を超えるコメントの中にはヒカルをジャスティンだと勘違いしているような反応すらも散見された。
“ヒカルが写る写真”がスーパースターによってシェアされたことは事実だが、今回の投稿で知名度が飛躍的に向上するのは残念ながらヒカルではなく村上氏の方なのかもしれない。
(木村慎吾)