4月11日の「クローズアップ現代」(NHK)で、1年間の休養を経て復帰したフィギュアスケートの浅田真央選手の密着取材が放送された。本調子に戻すのに苦労していた浅田の姿を克明に捉えた内容であったが、それだけではなく、来季以降に期待できる要素が見えたと語るのは、フィギュアスケートに詳しいスポーツライターだ。
「今シーズンは心に引退の言葉を残しながら活動を再開しましたが、今は『終わるんだったら最高の演技をして終わりたい』と語り、平昌五輪を目指すことを公言しています。今後は迷うことなく、まっすぐ平昌五輪に向けて一段階ずつステップアップして行けるはずです。そしてもうひとつ、現在のフィギュアスケート界においては“高齢”の域に入りましたが、そんな新しい自分との付き合い方を今季、会得したことです。10代の頃は練習の虫で、コーチに休めと言われても休まなかった浅田選手が、今の年齢なりの体力や力に合わせて効率的な練習をしていけば、体への負担も減って、より良い演技に結びつくことは間違いありません」
少しでも長く浅田選手の活躍を見守りたいファンのためにも、自分ペースで最高の競技生活を送り続けてほしい。
(芝公子)