木村拓哉の親友といえば、明石家さんま。家族ぐるみの付き合いだ。仲が良すぎるために始めた年に1度の特番「さんタク」(フジテレビ系)は、17年も続いている。気を許しているからだろう、そんなさんまは昨年、木村に対して“巻き込み型”の嘘をついている。
「大阪のラジオで『木村からLINEで既読スルーされとるんや』と言ったのです。それを聴いて安心したのは爆笑問題の太田光。太田は昨年、木村の主演ドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)の第1話から最終話まで、観たあとに感想文をメールで送信していたのですが、木村に届いていなかった。太田は、勝手に『スルーされた』と思い込んでいたときに、さんまも既読スルーされていると知って安心したというわけです」(芸能ライター)
既読スルーは、ネットニュースになった。それで初めて知った木村はさんまに、「俺、既読スルーしたことあったっけ?」と連絡を入れた。すると、「お笑いやん。あれがウケんねん」とさんま。木村は「ネタにされるとさ、俺が“既読スルーキャラ”みたいじゃん」と言い返したが、訂正されることはなかった。
ちなみにさんまは、太田が自分のラジオリスナーであることを知っている。木村に「あいつ、俺のラジオ聴いてんねん」と漏らしている。
「太田はSMAP時代の10年7月21日に発売されたアルバム『We are SMAP!』のリードナンバー『We are SMAP!』を作詞。以降2人はさらに親しくなり、今では『ピー』(太田)、『たっくん』(木村)と呼び合う仲です」(前出・芸能ライター)
「グランメゾン東京」がスタートした19年10月、爆笑問題がMCを務める「サンデー・ジャポン」(TBS系)が現場に突撃取材した。リポーターから「スタジオにいる爆笑さんにひとこと」と振られた木村は、太田に「また感想メール待ってます」というメッセージを送っている。ところが、放送されなかった。「これを流すと太田さんがプレッシャーになってしまう」という木村の配慮で、あえてお蔵入りにしたのだ。後日、そのシーンをスタッフから見せられた太田は腕を撫し、毎週完ぺきな感想メールを送り続けたというわけだ。
後にメール問題は解決。木村は、太田が送信していた「グランメゾン東京」と「教場」の感想文すべてに目を通した。膨大な分量だった。
太田は超アナログ人間。死語となりつつある「メル友」は、サザンオールスターズ・桑田佳祐、くりぃむしちゅー・上田晋也と木村だけだ。一方の木村が、LINEではなくスマホでメールをやり取りしているのは、太田とマツコ・デラックスだけだという。
バラエティ番組での絡みはさほど多くない2人。だが、元SMAPではもっとも深い交流がある、ピーとたっくんだ。
(北村ともこ)