昨春から、香椎由宇、波瑠、山本美月の3人をCMキャラクターに起用しているのは、衣料品ブランドのGUである。CM総研が発表した16年4月度の「業類別CM好感度」の衣料分野で1位を獲得するなど、人気女優3人が出演する同社のCMは視聴者からも高い評価を得ている。
そんな中、広告関係者の間では、同社CMにおける彼女たちの「格付け」に熱い視線が送られているという。
「GUのCMにおける立ち位置の変化を、僕らは“売れっ子女優による格付けレース”として注視しているんですよ」と語るのは、大手広告代理店社員である。
「昨年の起用当初からずっと香椎由宇さんが『センター』の位置にいて、左右を波瑠さんと山本美月さんが入れ替わる形だったんです。これは3人の女優の中で、香椎さんがいちばん芸能界で格上だということを意味しています」
だが今年に入り、大きな異変が生じていると、この社員は言うのだ。
「多くの関係者がこの序列に注目し始めたのは、今年3月にスタートした『キックスケーター』篇から。基本的な並びは変わらないのですが、途中からカメラのアングルが縦に移動し、波瑠さんが『最前列』という扱いになっているんです。これは間違いなく『あさが来た』が大ヒットしたからだと、ちょっとした話題になりましたね。最新の高良健吾さんが弾き語りをする『海辺のふたり』篇 では、波瑠さんのワンショットがメイン。完全に序列が入れ替わったといえるでしょう」
大半の視聴者にとってどうでもよさそうな「売れっ子女優の格付けレース」だが、関係者は細かいところを気にしているのであった。
(白川健一)