11月6日、フィギュアスケートGPシリーズのロシア大会でFSが行われ、日本人女子は今季シニアデビューの松田悠良選手、村上佳菜子選手が出場。総合結果は松田選手が6位、村上選手が11位と好成績を残せなかった。特に村上選手は初戦のアメリカ大会でも10位と奮わず、苦難の年となってしまった。
村上選手といえば、幼い頃は指導する山田満知子コーチが「真央よりすごい選手がいる」と太鼓判を押すほどの才能に恵まれ、ジュニアの世界選手権やGPファイナルで軒並み優勝。シニアデビューの年にもGPシリーズで優勝、GPファイナルにも出場して表彰台に乗るなど輝かしい実績を持つ選手だ。
「マスコミでもポスト真央として注目されていたのですが、ソチ五輪の年から成績が伸び悩んでいます。マスコミもあんなに騒いでいたのに、若い有望な選手がたくさん出てきた昨今は取り上げなくなりました。結果すら報道されないこともあり、手のひらを返すような態度ですよ」(スポーツライター)
ソチ五輪後にも引退ではとも憶測された村上選手。今シーズンの成績なら、引退説が再燃しかねない。
「日本のスケート界はいまやジュニアからシニアに上がってくる若手選手がたくさんいて、切磋琢磨する戦国時代。スケート連盟が選出している特別強化選手だけでも9人もいます。村上選手は現役続行するとしてもランク落ちは必至でしょう。もちろん、彼女も頑張っているのですが、ジャンプの回転不足で減点が重なるなどで得点が伸ばせない。ムードメーカーで明るい選手ですが、こんなに点数が出ないと気持ちが沈んで演技にも影響するでしょうから悪循環ですね。ジャンプの回転不足だけでも修正できれば、もう少しいいところにつけられると思いますよ」(スポーツ誌記者)
全日本選手権のほか、力の発揮できる舞台はまだまだある。最高の演技で、また満面の笑顔を見せてほしい。
(芝公子)