お笑い芸人であり、映画監督でもあるビートたけしが、初の恋愛小説「アナログ」を引っ提げて11月17日放送の「ゴロウデラックス」に登場。大真面目な顔をして「小説家です」と自己紹介してスタジオを笑わせた。「アナログ」の一説をMCの稲垣吾郎と外山惠理アナが朗読すると「自分の汚物をみせられているようだ」と照れまくった。
また、主人公が好意を寄せている女性を「母であり、菩薩であり、天使だった」と形容したくだりでは「俺は人からよく言われるんだけど、マザコンだったから」と前置きし、主人公の母親と、自分の母親がオーバーラップしていると打ち明けた。
番組後半、外山アナが「最近、吾郎さん、人生の転機を迎えてしまって……たけしさん、先輩として何かアドバイスがありましたら」と投げかけた。
するとたけしは、しばし沈黙し「転機はいっぱいあったほうがいいと思うよ。転機があるってことは、生きている、進化している証拠なんだから、ありがたいって思っちゃったほうがいいよね。チャンスっていうかね。で、また転機が来たっていい。脱皮だと思えばいい。蚕から繭になってサナギになって、羽化するまでの段階だと思えば、実にいま、いいとこ来ていると思ったほうがいいよ」と1つ1つ言葉を選びつつ、丁寧に答えた。
神妙な面持ちで聞いていた稲垣は「うれしいな、ありがとうございます」と言って頭を下げた。
「転機は、チャンス」── この言葉は、今の稲垣にとって心にしみる一言だったに違いない。