「ウーバーイーツで、いーんじゃない?」と言って、夕飯の準備する時間がない息子夫婦をピンチから解放してあげる優しい姑役を演じるCMも話題となっている女優・夏木マリ。そんな彼女が、「A-Studio+」(TBS系)の6月2日放送回に出演し、自身の意外な過去を明かしている。
同番組のMCを務める笑福亭鶴瓶は1歳年下の夏木と「40年来の友人」。夫のパーカッショニスト・斎藤ノヴとも友人関係だと明かし、「芸人にも好かれているし、俳優にも憧れられているし、業界人にも憧れられている。気持ちがパンクなんです、あの人。心は本当に常識人」と評した。さらに、「50年、こんな人が芸能界にいるって、芸能界も捨てたもんじゃないなって思います」と彼女の魅力を率直に語ったのだった。
さらに番組では夏木が19歳時に本名「中島淳子」でデビューし、初リリースされたシングル「小さな恋」のレコードジャケットを紹介した。夏木は「やだ~、なんでこんなの見つけたんですか」と苦笑すると、さらに「これ、絶対売れない」と自虐。その理由として「だって、曲は歌謡曲みたいなんだけどビジュアルは花嫁。コンセプトがバラバラ」とバッサリ。「おとなしい子だったから(言えなかった)。“おかしいな”とは思ってたんだけど」と、当時を振り返り、「案の定、売れなかったです」ときっぱり言い切った。
「私、バンドのフロントでジャニス・ジョプリンみたいな、野外フェスで歌うようなアーティストになりたかったんです」と、理想としていたアーティストを挙げ、「…なんだけど、この時から歌謡曲で、夏木マリになってからも歌謡曲で」と2年後の21歳時に夏木マリとして再デビューしても、ジャニスのようには歌えなかったと軽く愚痴っていた。
「夏木マリのデビュー曲だった『絹の靴下』は、オリコン年間売り上げ73位のスマッシュヒットとなりましたが、その後、舞台に誘われたことから女優業もスタート。視聴者の中には夏木が歌手デビュー後に女優となったことを知らない世代も少なくないようで、特に『小さな恋』のジャケ写になっている夏木がいかにもアイドルっぽい清純系な容姿をしていたことに、ネット上では驚きの声があがっているようです」(女性誌記者)
「ヤンキーじゃない。人気がある人と地味な人の間を行ったり来たりする子どもだった、そんな感じかな」「(転校時には)すごくいじめられました」と明かし、驚かれた夏木。迂闊にイメージで判断してはいけないということのようだ。