NHK連続テレビ小説「エール」の最終週(11月23日~27日)の放送に今年3月末に亡くなった志村けんさんが登場することを19日発売の週刊文春が報じた。
志村さんが演じていたのは、窪田正孝演じる主人公・古山裕一の人生に大きな影響を与えた西洋音楽の重鎮・小山田耕三。当初は10月1日の放送を最後に出演は終えており、番組公式Twitterでも『裕一が幼き頃から憧れ続けた、偉大な作曲家・小山田を演じた志村さん。この日が最後の登場となりました。』と投稿されていた。
気になるのはチーフ演出を担当する吉田照幸監督のコメント。志村さんが登場することについて「最終週に出てきます。最後のシーンは、涙でモニターが見えませんでした。実はサプライズがあるので楽しみにして下さい!『最後まで面白いものを作るんだ』。これが志村さんの哲学ですから」と語っており、どのような形で登場するのかにも期待が高まる。
「『エール』の初回は1964年の東京オリンピック開会式に主人公が出席する場面から始まりました。最終週のクライマックスも当然、東京オリンピックになるでしょう。志村さんが演じた小山田耕三のモデルである音楽家の山田耕筰は1965年まで存命だったので、登場しても矛盾はありません。開会式のどこかのシーンに登場するとなると初回の収録に志村さんも参加していた可能性はありますね。あるいはほかのシーンで未使用のカットを使うのか……。いずれにせよ、どんなサプライズがあるのか楽しみです。ちなみに志村さん本人は1950年生まれなので、当時14歳。志村少年役も登場したら面白いですね」(芸能記者)
ネットでは《最後に志村さんが登場って、それ聞いただけで胸いっぱいです》《これは素直に楽しみですね。志村さんありがとう!!》《撮りだめ分があったのですね、こりゃ凄い!》《志村さんの登場。楽しみです。だけど、本当に最期のお別れなんだと思うと、少し切ない》など喜びの声があふれている。
コロナ禍による志村さんの突然の死去に始まり、放送中断や話数短縮とさまざまな困難を乗り越えて、ようやく最終週までたどり着いた『エール』。志村さんの再登場は視聴者にどんな“エール”を与えてくれるのだろうか。
(柏原廉)