12月31日をもって活動を休止する嵐が30日に放送される「第62回輝く!日本レコード大賞」に初出演することが17日、決定した。嵐は今年新設された「特別栄誉賞」を受賞することになったが、そのことについて賛否が分かれている。
「特別栄誉賞」は日本レコード大賞実行委員会により、長年にわたる活躍で広く大衆の支持を得て、音楽文化の発展に多大な貢献をもたらした人に贈られる賞だという。
1999年にデビューして、今年で21年目となる嵐の長年の活躍を考えれば十分受賞に値するが、一方でネットを中心に《ジャニーズ、それはさすがに都合よすぎないか? レコ大側もプライドの一つも残ってないの?ずっと軽視されてきたのに》《以前からこの賞があって嵐が受賞なら構わない。この賞がSMAPや安室ちゃんには渡さずに今回新設されたのが問題なんだよ》《忖度しかないでしょ? 話題、視聴率欲しいし!》など批判も殺到。
「レコ大は最盛期には視聴率が50%を超えるほどのお化け番組でしたが、時代の流れや音楽の多様化や嗜好の変化と共に衰退。1989年に視聴率が14%になって以降は10%台を超えたことはありません。そして、凋落に追い打ちをかけたのがジャニーズ事務所。1987年に近藤真彦、1988年に光GENJIが大賞を受賞するなど、当時はジャニーズのアイドルが華を添えてきましたが、1991年以降はレコ大と関わりを持たなくなりました。きっかけは前年に起きた『忍者』問題。この年からてこ入れとして賞を『ポップス・ロック部門』と『歌謡曲・演歌部門』に分けたのですが、演歌も歌うアイドルグループ・忍者が受賞した最優秀新人賞についてジャニーズ側はジャンルを『歌謡曲』で希望したにも関わらず、レコ大側は『ポップス』にしてしまいました。それ以降、ジャニーズはレコ大だけでなくさまざまな賞レースから撤退することに。雪解けを感じさせたのは2010年に『最優秀歌唱賞』を近藤真彦が受賞したこと。そこからまた、しばらく間が空いて、2019年に故・ジャニー喜多川氏がその年に新設された『特別音楽文化賞』を受賞。そして、今年も新設された賞を嵐が受賞するという、ジャニーズに対する異例が2年連続で起きたわけです。ジャニーズへの忖度が働いていると思われてもしょうがないのでは…」(芸能記者)
毎年、受賞者や大賞が発表されるたびに「忖度」や「出来レース」といった声が挙がる日本レコード大賞。ある意味、それもまた話題性ということなのかもしれない。
(柏原廉)