タレントのビートたけしが12月23日深夜放送の「ビートたけしの公開!お笑いオーディション」(TBS系)に出演。芸人のハリウッドザコシショウに賛辞を送った。
番組にはM-1王者からディープ芸人まで総勢25組が集結。たけしの前でネタを披露し、面白くないと判断された時点で幕が下ろされてしまう過酷なルールで、ほとんどの芸人がネタを出し切る前に不合格に。加えて「貧乏臭い」「もうね、笑いが遅い」「どうしてこう、ブス出すんだよ」などたけしの論評も言いたい放題。
結局、合格できたのは、お笑いコンビ・とろサーモン、ピン芸人のハリウッドザコシショウ、ゴー☆ジャスの3名のみだった。
中でもたけしが絶賛したのがザコシショウ。はいているズボンを引っ張り上げて「やっぱりズボンは上げちまわねぇとな!」と絶叫する不条理な一発芸に笑い、即座に鐘を鳴らした。たけしは「お前やっぱり面白いな」と大笑い。MCのガダルカナル・タカも「この番組には一番フィットしてるんですよ」と評価した。
たけしは「一発芸としては笑うしかないよ。いいよ、これはいい」と評価しつつ「絶対、将来金稼げないと思う。いっぱい営業で稼ぐ人の前座がいいだろうな。くだらなくていいんだよな~」と論評した。
ネットでは《去年も挨拶したらヅラが落ちるネタでザコシショウを合格させていたし、たけしはかなりザコシショウを気に入っていますね》《超越したくだらなさとか馬鹿馬鹿しさをたけしは好きだからね。テクニックとか巧さではないであろうコシショウを評価できるのはたけしの笑の懐の広さや愛情を感じる》《やはりビートたけしは『客前の舞台の芸人』が下地なのだと、こういう時に再確認させられる》など納得の声が多数。
「たけしも若手のころはザコシショウ同様、前座なども務める舞台中心の芸人で、不条理な笑いを得意としています。たけしがザコシショウの笑いを気に入っているのは自分と似たところがあると感じているからかもしれません。SNSでは、たけしの超辛口批評や芸人がネタに入る前に幕を下ろしてしまうことに対して批判の声もありましたが、それこそがたけしお得意の不条理芸と言えるでしょう。実際にテンポも間も抜群でMCのタカの回し方も上手く、番組全体がたけしと芸人たちで作るコントのようでした」(芸能記者)
今月、74歳になるたけしだが、笑いへの貪欲さはまだまだ衰えていないようだ。
(柏原廉)