紙の手帳ユーザーの皆さんは、予定やタスク、日記、メモなどを書き残した手帳を“活用”していますか?
手帳製造やOEMを手がける伊藤手帳が2020年12月、紙の手帳ユーザー117名を対象に実施した調査で、使用した手帳の保管期間を尋ねた結果、「使った翌年に処分する」という人は1.6%にとどまり、「5年以上(保管する)」と回答した人が55.66%と半数を超えたそうです。「1~3年未満」は23.16%、「3~5年未満」は19.76%で、ほとんどの人が使用後の手帳を一定期間保管し、中には長期間保管する人も多いことが分かりました。
また、同調査で手帳を保管する理由について自由記述で回答を求めた結果、「見返す」(20.56%)、「振り返る」(14.96%)、「思い出す」(8.56%)などのキーワードが多く集まったそう。具体的には、「過去の仕事内容、注意点、アイデアを数年後に見返すため」「子どもの成長記録として」「使い終わった手帳を振り返ると1年間頑張ったという実感をもてるため」などの声が寄せられたようで、手帳に書き記した内容を未来の自分に生かすために保管している人が多いようでした。
手帳はふとしたときにパラパラめくることで過去の自分の記録に出合うことができ、思い出を懐かしむだけでなく、過去の自分から勇気をもらったり新しい発見ができたりすることもあります。そのため、保管して時折見返すようにしている人が少なくないようです。
一方で、見返すことがありそうだからと保管しているものの、収納棚の奥に仕舞い込み、あまり振り返る機会がないという方もいるかもしれません。そんな場合は、保管場所を手が届きやすい位置に変えることで、使い終わった手帳の使い道が増えそうです。
ふとしたときに手に取り、アイデアやインスピレーションを得たり大切な思い出を振り返ったりすることができるのは、紙の手帳の醍醐味かもしれませんね。「そういえばしばらく振り返っていなかった」という方は、手に取ってみると思わぬ収穫があるかもしれませんよ。
(Nao Kiyota)