お笑いタレントの陣内智則が2月18日放送の「やすとものいたって真剣です」(朝日放送)に出演し、先輩芸人・明石家さんまの懐の深さに驚かされたエピソードを紹介した。
陣内は、2014年までTBSにて放送されていた「さんまのスーパーからくりTV」のロケ企画で、さんまと同行した際のやり取りを回想。当時はさんまが艶系女優との密会を報じられていた頃ということもあり、道中でそれをネタにイジったが、さんまは「やかましいわ」と一蹴。あっさりとスルーされたという。
“地雷”を踏んでしまったのかと悩んだ陣内は「あのお笑い怪獣が…。これ言ったらアカンかったんやって思って、へこんで」とロケバスの中で意気消沈。すると、そこへさんまがやってきて、陣内の肩をポンポンと叩くと、「さっきのアレ、次もう1回やってくれへん」と声をかけてきたという。
その言葉を聞き、陣内は「ということは、さんまさんも一緒のように引っかかっていたと思う。『なんで(陣内のイジりに)乗らなかったんだろう』って」とお笑い怪獣の胸中を推察。「あの明石家さんまが反省して、わざわざ俺の所まで来て、『あれもう1回やろう』って。それがめっちゃ嬉しくて、この人すげぇなって思って」とも感心していた。
さんまのOKを貰った陣内はその後、もう一度女性スキャンダルのネタを振ると、さんまもノリノリでこれに対応。器の大きさを見せつけたが、現場スタッフからすると、一度さんまが拒否したスキャンダルネタを陣内が再び蒸し返したように映ってしまい、ドン引きムードに。当時の気まずい雰囲気について陣内は「スタッフは『こいつ、空気読まへん。頭悪いんか』ってなって。そこからロケに呼ばれへんようになった」と振り返っている。
「スタッフからは“イタい奴”の烙印を押されてしまった陣内ですが、さんまの度量には驚かされたようで、『なんでも言っていいんや、さんまさんに対してってなった』とコメント。NGゼロで、自らの離婚すらも笑いのネタに昇華させるさんまにリスペクトの念を示していました。ただ、どんなテーマでもオチを付けられるさんまですが、こと、20代の艶系女優らとのスキャンダルについては、1カ月で2度も報じられた点を後悔。さらに、相手女性が娘でタレントのIMALUと同年代だったこともあり、『キモい!』などと嫌悪感を示され、しばらくは距離を置かれてしまったと告白。父親として最も恥ずかしく、情けない出来事だったと後に振り返っています。1回目の陣内からのフリに乗り切れなかったのは、そうしたほろ苦い思いが背景にあったからかもしれません」(芸能記者)
最終的には女性スキャンダルのイジりを再度要求し、見事に返してみせたさんま。“NGなし”を誇るお笑い怪獣ではあるが、件のネタについては、IMALUの逆鱗に触れたトラウマとして焼き付いているのかもしれない。
(木村慎吾)