俳優の梅沢富美男が2月18日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に生出演し、森喜朗氏に代わって新たに五輪組織委員会のトップに就任した橋本聖子氏の“キス強要”事件に触れている。
橋本氏は7年前の2014年ソチ五輪開催時、日本スケート連盟会長で選手団団長を務めていたが、同大会の閉会式後に選手村で開かれた打ち上げパーティーで泥酔。フィギュア男子代表の高橋大輔に抱きついてキスをしている写真が週刊誌に報じられ、これが“キス強要”事件として大きな物議を醸した。
その後、橋本氏はキスが“強要ではない”と反論し、高橋もまた「セクハラとの認識はない」とコメント。7年が経過した現在も「深く反省しております」と語った橋本氏だが、梅沢はそもそも当時の騒動について「あれ、セクハラなのかな。俺はセクハラじゃないと思うよ」との見解を示した。
続けて「お祝いで飲んでればそういうこともあるだろうし、ハグしたり。彼女(橋本氏)もチュウなんて外国じゃ普通にやってますって言ってるじゃん」と指摘。また、「高橋選手が嫌がって訴えたらセクハラだよ。逃げて無理やり頭押さえて、ブゥしたらセクハラだけど、高橋選手はキスを受けてる」と高橋が嫌がっていなかったのではないかと推察し、その場合は過剰に橋本氏を批判するべきではないとの考えのようだ。
「当時の橋本氏はスケート連盟会長で、高橋は一選手。その上下関係がある以上、仮に高橋にとってキスが苦痛だったとしても、拒絶しづらい状況だったと解釈するのが普通でしょう。ネットでも梅沢の主張に対する反発の声が続出しており、『海外でチュウがよくある? それはハグして口にするもんじゃないでしょう。高橋選手が声にできなかったのはそれなりの立場がある人に逆らえなかったと考える方が妥当』『梅沢さん、相当古い考えの持ち主だと思います。立場上断れないだけ。何も理解していない』『体育の世界では先輩の言うことは絶対。受け入れてるんじゃなくて、断るという概念がなく受け入れるしかなかっただけ』との反応が多く寄せられています。男女の性差に関する失言で辞任した森氏の後任に、“キス強要”騒動で炎上した橋本氏が据えられるというのはあまりに皮肉な展開といえますね」(週刊誌記者)
過去にタレントの橋本マナミに対して、「肌着見せろ」「胸触らせろ」「温泉行こう」などと発言してきたことを本人からバラされたこともある梅沢。飲み会でのキス程度は“問題なし”との考えなのかもしれないが、令和ではそうした見解が時代錯誤なものだと指摘されても致し方ないだろう。
(木村慎吾)