元SMAPの草なぎ剛が2月23日に発表された第63回ブルーリボン賞で初の主演男優賞を受賞。恩人へ感謝の言葉を捧げた。
同賞は1950年に在京のスポーツ7紙により創設された歴史ある映画賞だが、今年はコロナ禍により授賞式は中止に。草なぎは映画「ミッドナイトスワン」でトランスジェンダー役を熱演したことが評価されての受賞となった。
受賞インタビューで草なぎは「「台本を読んで受けた大きな感動を、役にするにはどうしたらいいかなと。ジェンダーレスというか、自分が思うがまま自由にやりました」と語り、さらに受賞の喜びを故・高倉健さんや故・大杉漣さんに伝えたいと語った。
「草なぎと大杉漣さんはドラマで何度も共演している仲で、草なぎの趣味のギターも大杉さんの影響で始めたそう。大杉さんのお別れ会では草なぎが弔辞を読みました。高倉健さんとは草なぎが泥酔事件で一時活動を休止していた時期に手紙をもらったことが交流のきっかけといいます。当時から草なぎの演技力を高く買っていた高倉さんはジャニーズ事務所に直接手紙を持ってきたそうで、そこから文通や電話などのやりとりをするようになり、高倉さん最後の主演作品である映画『あなたへ』の共演につながりました。草なぎは当時自分のことを役者だとは思っておらず、高倉さんに出会ったことで演技というものに興味が出たと公言しています。高倉さんと大杉さんは、“役者”草なぎ剛にとって大きな影響を与えた存在となっているようです」(芸能記者)
ネットでは《これで忖度なしで超一流の役者と認められましたね》《今回ノミネートされていたのは、草なぎさんの他に、佐藤浩市さん、小栗旬さん、森山未來さん、二宮和也さん。この中から選ばれたのだから一流というより超一流ね!》《圧巻の演技だったので受賞されて当然ですね》など絶賛の声が殺到した。
恩人の二人も空の上から喜んでいるに違いない。
(柏原廉)