タレントの所ジョージが自身の冠番組「所JAPAN」(関西テレビ・フジテレビ系)の演出をめぐり、スタッフを一喝する騒動があったという。4月20日発売の「FLASH」が報じている。
同誌は「直撃30分!所ジョージが『所JAPAN』降板危機を告白‥‥4月5日の収録現場で何が?」と題したネットニュースを配信し、今月5日に収録された内容が「お蔵入り寸前」になったという騒動の経緯を綴った。
記事によると、同日の収録内容に対して、MCの所が難色を示し、「あのVTRは全然面白くないよ」と激怒する事態に発展。また、所からは番組作りについての意見はたびたびあるとのことだが、今回のケースでは「降板」を示唆する発言もあったと伝えられている。
所を怒らせた問題のVTRでは、お笑いコンビ・おいでやすこがの2人が漫才風に商品紹介をする姿が収められていたというが、どういうわけか、「所さんの反応がおかしかったんです」と関係者が証言している。
同誌は、所の不満がどこにあるのかを突き止めるべく、4月15日に本人を直撃した。「4月5日の収録で、お怒りになられたと聞きました」と尋ねたところ、所は「あ、撮り方でしょ。べつに怒ってないって! スタッフに真面目な話をしたんですよ」と回答。また、「アドバイスですか?」との問いには「今売り出し中の新しい芸人さんを出すんなら、『番組側も芸人さんが暴れやすいシチュエーションを作ってあげなさい』という話なんです。たとえばだけど、インタビューするにしても、ジェットコースターに乗せてやらせてあげるとか。『作り方の知恵を用意すれば、番組も出演者も両方、得するでしょ?』と言いました。ほかの番組でも、それくらいのことは言いますよ」と返している。
しかし、「降板する」との発言があったという部分に関しては、「そんなことは言わないよ」とし、具体的には「作り方を考えないと、つまらない番組になるよ。そういう方向で番組作りをしないなら、僕以外の人をMCにしたほうがいい」との言い回しだったと説明。「キツく聞こえちゃったかもしれないよね」とも振り返っていた。
「ほかにも所は同誌による取材に対し、『所JAPAN』スタッフに『今回のVTRはつまらない』『作り込み方が下手だ。もっと知恵を絞れるでしょ』などと告げたと明かし、『ディレクターがへこむくらいのことは言いますよ』と話していました。
所といえば、現在8本のレギュラー番組を抱える超売れっ子MC。地上波全国放送のキー局全てで自身がメインの番組を持っており、こうしたハッキリと物申す姿勢こそが、高視聴率を連発してきた秘訣なのかもしれません。本人も『キツく聞こえちゃったかも』と自省していますが、ネットでは今回の所によるスタッフへの一喝騒動に関し、『流石はプロ中のプロ』『つまらないものはつまらないとはっきり言える人のほうがいい。今のテレビは全く面白くない』『緩い感じに見えるけど、冷静に色んな事を見てるのでしょう』『芸人さんを思っての演出のアドバイス。ディレクター、手を抜くなよ、もっと頑張って!という所さんなりの愛情でしょう』などと好意的なリアクションが大半に。
また、多くのレギュラー番組を抱えながら、慢心することなく番組作りの向上を目指している点についても賞賛する声が出ています」(テレビ誌ライター)
2018年より所がレギュラーを務める「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)は、それまで日曜20時のゴールデンタイムを制圧してきた日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」に視聴率で対抗する唯一の人気番組となり、平均15%超えを連発している。
その裏では、常に高みを目指す所のプロ意識と、彼の要求に応えようとするスタッフのモノづくりに対する真摯な姿勢があるのかもしれない。
(木村慎吾)