今クールの連ドラがスタートする前、高視聴率獲得を確実視されていた「コントが始まる」(日本テレビ系)。2019年10月期放送の生田斗真主演「俺の話は長い」(日本テレビ系)の脚本で第38回向田邦子賞を受賞した金子茂樹のオリジナル脚本で、主演は菅田将暉。さらに神木隆之介、仲野太賀、有村架純という人気の高い演技派をキャスティングしたのに、視聴率は初回が8.9%、第2話は8.6%と2ケタに届いていないのだ。
ネット上では、菅田と有村が主演を務めた映画「花束みたいな恋をした」がまだ公開されているのに「コントが始まる」がスタートしたために、視聴者が混乱しているのではないか。視聴者ターゲットとして意識した20代から30代が「コントが始まる」の放送時刻である土曜の夜10時にテレビを視聴することが厳しいのではないかなど、さまざまな「低視聴率理由」が推測されている。なかには、このドラマの特徴でもある“斬新なオープニング”も、その理由の1つなのではないかという声も。
ドラマの冒頭で菅田、神木、仲野の3人が演じる「お笑いトリオ・マクベス」が繰り広げるコント。そのテーマは、後に続くドラマの内容とリンクしており、本来なら視聴者が「宝探し」のように発見して楽しむことを、コントが奪ってしまっているのではないか、というのだ。
「制作サイドから『冒頭のコントとドラマの内容がリンクしています。いろいろと考察して楽しんでください』と親切に視聴指南されてしまうと楽しみを奪われた気分になり、視聴する気を失ってしまった人が現れてしまっているのではないでしょうか。決して主演の菅田をはじめとする出演陣のせいではないし、ストーリーのせいでもないと思います」(テレビ誌ライター)
果たして、V字回復はなるか。