お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が、芸人の権利向上を目的にした「芸人組合」の創設に向けて動き出していると6月15日、ニュースサイト「東スポWeb」が報じた。
同記事によると、加藤は3月末をもって吉本興業とのエージェント契約が終了。4月には個人事務所82styleを設立した。売り上げの全てが入ってくるようになったため、経費を差し引いても収入はアップしたと言われているという。
そんな加藤が今、熱心に取り組んでいるのが芸人に寄り添った「労働組合」の創設だという。これは「芸人の芸人による芸人のための組合」でギャラや様々な条件の交渉だけでなく、金銭的に困っている芸人には一時金の貸し出し、仕事のあっせんも視野に入れ、芸人にとってうれしい組織を目指しているという。
「芸人組合」創設に向けて動き出した背景にはとんねるずの石橋貴明の賛同が得られたことも大きいという。組合が実現したあかつきには委員長は加藤、名誉会長に石橋が就任するとも言われている。組合が立ち上がれば加入希望芸人が殺到、一大勢力になる可能性もあるとか。
ネットでは《いいと思います!!》《貴さんは昔からそういう若手の事務所みたいなの語っていたけど、加藤が叶えてくれるとは》といった期待の声もあったが、《難しいね。テレビ局なんてギャラが安い=使いやすい、ってとこあるし、よっぽど売れっ子じゃないと干されそう》《組合員になる芸人側からしたら、ヨイショする相手が貴&加藤になるだけで、今までと何が違うのって気がするね》と否定的な声も多かった。
「過去には俳優の小栗旬も『俳優のための労働組合』を作りたいと公言していましたが、いまだ実現には至っていません。また昨年9月には俳優の山田孝之が小栗とタッグと組み、俳優や映画監督向けの労働組合を作ろうとしていると週刊誌『女性自身』で報じられましたが、山田はインスタグラムで『女性自身のファンタジー作家さんの文章はとても面白かったです』と反応していました。近年はお笑い芸人だけでなく俳優、タレントなど著名な芸能人が次々と芸能事務所から独立しており、組織にとらわれないあり方も示されてきています。そんな中で労働組合の設立が果たして時代に即しているのかどうか、といったところから考えないと設立は難しいのかもしれません」(芸能記者)
“絵に描いた餅”にならなければよいのだが。
(柏原廉)