南海キャンディーズの山里亮太が6月21日に放送された「逆転人生」(NHK総合)で、恋愛リアリティー番組「テラスハウス」(フジテレビ系)で起きたネットでの誹謗中傷について語った。
この日の放送は「ネット中傷」がテーマ。山里は番組冒頭にMCの杉浦友紀アナウンサーから「インターネットやSNSの誹謗中傷、どんなことをお考えですか」と聞かれ、「僕は自分が関わっている番組で、誹謗中傷というもので苦しんだ人がいるという現場にいて」と番組名こそ明言しなかったが「テラスハウス」での事件を示唆。
山里は続けて「そして自分がそこでどう立ち振る舞うべきだったのかってことをすごく考える時があったし、今も考えています」とし、「これって本当に何をすることが正しいのかとか、自分がその時何かできることはなかったのかってずっと考えるんですけど、全然答えにたどり着けなくて。ただその時あったこと、その時苦しい思いをして辛い選択を取ってしまった人のことをちゃんと覚えていることでしか、今はこのことに対して向き合うことができていないんですよ」と語った。
番組中では、再度この話題に触れる場面があり、自身にも誹謗中傷が来たことで「すごい追い詰められた時もあって」と告白。スタッフや妻の蒼井優をはじめ、周りの人たちの声に救われたことを語った。
「昨年、『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラーの木村花さんが番組内での言動をきっかけにネットで誹謗中傷が始まり、同年5月に亡くなりました。山里はスタジオメンバーとして毒の効いたコメントを出すことも多かったので、山里にも誹謗中傷が殺到。山里はその後、ラジオやテレビで何度かこの話題に触れており、亡くなった木村さんの母親からも温かい言葉をかけてもらったことも明かしていますが、山里を叩く声はいまだにくすぶっているようです」(芸能記者)
実際にネットでは《テラハで山ちゃんを叩くのは違うよな。だってああやって茶々入れるのが仕事で、あの番組の作り方だもん》《これで山ちゃん叩く人は何にもわかってないと思うんだよな》《何だかんだ言ってもTVの内容を鵜のみにして赤の他人に対して誹謗中傷することがいちばんの問題に決まってるだろ》といった山里を擁護する声のほかに《煽ってたと言われても仕方ないね》《自分が誹謗中傷して追い詰めた側なのに、被害者ぶるのか》などの声も散見された。
番組中では誹謗中傷を繰り返すことで得られる快楽にはまることを「正義中毒」と表現していたが、山里をいまだに叩く人たちも「正義中毒」と言えそうだ。
(柏原廉)