7月18日放送の「桂文珍の演芸図鑑」(NHK)のスペシャル対談コーナーに出演した清水ミチコ。コーナー冒頭では文珍が「モノマネの芸人さんって感じじゃとてもないです。ミュージシャンというくくりでもない。私が思いますのにマルチ・メディア・アーティスト。これがいいんじゃないかと。つまり未知なる世界を拓こうとしているという、清水ミチコさん」と紹介。それを聞いていた清水本人がケラケラ笑いながらスタートした。
清水は芸歴を聞かれ「もう35年になります」と返事をした次の瞬間には、「都知事になられてどれくらいですか?」と文珍からむちゃぶりをされ、即座に小池百合子都知事のモノマネを披露。清水がYouTubeで公開している小池都知事のモノマネ動画は120万回再生されていると明かした。
清水は「見ていて感動する人や自分にはない芯の強さを持った人」をモノマネしたくなると言うが、どれだけそっくりなモノマネをステージで披露しても、その人物を観客が知らない場合はシーンとすることがあるそうで、例として「黒澤明監督のもとでスクリプター(映画撮影における記録係)をしていた野上照代さん」を挙げ、即座にモノマネして見せた。文珍は拍手したものの「お客さまに届かない場合があると普通(演者は)焦るけれど、あなたはすごい。お客さまに『こっちにいらっしゃい』と言う」「そして自分の腕をあげて『どや』と言う」と笑いながら指摘。その後、文珍は清水の観客に対する姿勢を「傲慢」「ワガママ」と言い、2人がゲラゲラ笑い合うステキな対談となった。
「文字にすると恐ろしい言葉の応酬のように見えますが、とにかく2人はとても楽しそうでした。お互いが尊敬と好意の念をもって対話すると、切れ味鋭い言葉が深い愛情表現になることを痛感しました」(テレビ誌ライター)
2013年開催の「国民の叔母・清水ミチコの『ババとロック』 in 日本武道館」からスタートし、もはや年末年始の風物詩となっている清水ミチコの東京・日本武道館でのトークライブショー。今年1月2日に開催されたライブも、十分な感染症対策がなされた上で盛況だったというが、コロナの傲慢さはいい加減にしてほしいものだ。