フジテレビの榎並大二郎アナウンサーが8月19日に生放送された報道番組「イット!」の中で、新生児の死亡を伝える際に号泣する場面があった。
この日の放送では、新型コロナウイルスに感染し、自宅療養中だった妊娠8カ月の30代の妊婦が、搬送先が見つからず、早産で新生児が死亡したニュースを伝えた。
榎並アナは「妊娠8カ月というと、赤ちゃんも1000グラムぐらいまで育ってきているはずなんですね。だから、適切な‥‥医療を受けていれば‥‥助かる命だったのかなと‥‥」と涙を流し、途中には「すいません」と謝罪を挟みながらなんとか言葉を振り絞った。
その後も下を向きながら嗚咽が止まらず、震える声で「病床確保と地道な感染対策かと思います」と締めていた。
「途中にはジャーナリスト・柳澤秀夫氏による『本当にあってはならないことだと思います』『もしもこの妊婦さんが入院できていれば、もっと早い対応が出来ていたかもしれない』といったコメントに助けられるも、その間にも榎並アナは涙を流していました。私生活では、妻でモデルの有村実樹が今年2月に第一子妊娠を発表していることから、医療体制のひっ迫によって妊婦に起きてしまった悲しいニュースには込み上げるものがあったのでしょう。
何度も言葉に詰まりながらのコメントとなってしまったものの、榎並アナの人柄が伝わるものだったとして、ネットでは『人間らしくていいと思うよ』『見ていた私も泣きました』『こういう時にその人の本質的な人柄が出ますよね。胸を打たれました』『もらい泣きしました。アナウンサーは冷静にという声もあるかと思いますが、気持ちはわかります』『アナウンサーの使命が伝えることだとしたら、これ以上の伝える表現ないだろうね』『見てました。とてもお優しい方だと感じました』『これを見た人が感染に注意しようと思ってくれたらいい』といった反応が大半となっています」(テレビ誌ライター)
榎並アナの涙ながらのコメントこそが、2度と起きてはいけない今回のニュースの悲惨さを物語っていると言えそうだ。
(木村慎吾)