13日間の全日程を終え、9月5日に幕を閉じた東京パラリンピック。同日行われた閉会式のショーディレクターを務めたのは、元俳優の小橋賢児氏だったことが明らかになった。
午後8時から始まった閉会式は「違いが輝く世界」がテーマ。オープニングは大会関係者やボランティア、選手たちによるカウントダウン映像からスタート。その中には女優の石原さとみやお笑いコンビ・サンドウィッチマンらの姿も。その後は音楽とプロジェクションマッピング、ダンスなどを連動させたパフォーマンス「パラリンピック・エフェクト」が展開された。
選手団旗の入場パートでは中央のフィールドにカラフルな街「ダイバーシティ」が出現。横たわったスカイツリーに選手たちがミラーを1枚ずつ貼り付けていって、最後にツリーが立ち上がり、街が完成するという演出が行われた。
式典終盤のダンスパフォーマンスでは、中継ゲストで出演していた嵐の櫻井翔が「いっぱい練習したんだろうなあ」「超カッコイイ!」「サイコー!」と感嘆の声を上げる場面も。
ネットでは閉会式の演出について《多様性とは何か、どうすれば観客はそれを受けて感動するのか、心が動くのか、よく練られたとても良い閉会式だったと思う。とっても感動しました》《制作者、出演者の思いが伝わる、いい閉会式だったと思う。それぞれのシーンや、演者の個性も出しながら、最終的に一体感を感じました。感動しました》《とてもいい閉会式だったと感じます。拍手。コンセプトがあり、ストーリー仕立てで、最後までワクワク飽きずに観れた》など絶賛の声が続出。
ショーディレクターを務めた小橋氏にも《俳優から転身してクリエイター。ここまでできるとはすごい》《表で見ることはなくなりましたが、演出の才能があるなんてすごいな!》《懐かしい。表舞台から裏方へ移られてご活躍、すごいですね》など称賛の声が寄せられている。
「小橋は1988年に8歳で芸能界入りし、NHK連続テレビ小説『ちゅらさん』などに出演。人気を博しましたが07年に芸能活動を休止。アメリカ留学や放浪の旅も経験したそうです。11年には復帰しましたが、俳優業以外で再スタートしようと一念発起。以来、イベントプロデューサーや映画監督などマルチに活動しています。近年では日本最大級のエレクトロニック・ダンス・ミュージックフェス『ULTRA JAPAN』のクリエイティブディレクターや未来型花火エンターテインメント『STAR ISLAND』の総合プロデューサーも務めています。また、19年に行われた『第46回東京モーターショー2019』内のショー『FUTURE DRONE ENTERTAINMENT “CONTACT”』では500台のドローンによるショーのクリエイティブディレクターを務め、第6回JACEイベントアワードで大賞を受賞。5月には聖火ランナーとして沖縄県内を走っていたようです」(芸能記者)
俳優から超一流クリエイターとなっていた小橋。パラリンピック閉会式の演出を任されたのも納得だ。
(柏原廉)