10月1日にスタートした朝の報道情報番組「THE TIME,」(TBS系)。月曜から木曜のMCは安住紳一郎アナ、金曜のMCは香川照之が担当するのだが、初回に限り2人が出演。安住アナの出身地である北海道のみに生息する、「雪の妖精」と呼ばれる鳥・シマエナガが番組のマスコットキャラになっており、スタジオには鳩時計ならぬ「シマエナガ時計」のような小屋があり、区切りのいい時刻になると「シマエナガちゃんファミリー」が小屋の中から登場。午前6時には「6時! 6時! 安住、香川さん、おはよう!」と小屋の中から出てきてあいさつ。6時30分はシマエナガちゃんファミリーがアニメで時刻を知らせた。
そして、ネット上で反響を呼んでいる7時には、「今日もいい日であるように いつでも笑ってやさしくね~」という「朝の歌」をかわいらしく歌唱したのだが、その横では、スーツを着用した安住アナと香川が照れ臭そうに身体を揺らすという、なんとも珍しい光景が放送されたのだ。
10月3日放送の「安住紳一郎の日曜天国」(TBSラジオ)では、安住アナが「THE TIME,」MC就任について言及。番組アシスタントの中澤有美子アナから「おめでとうございます」と祝福されると「いえ、まったく」と苦笑。「みなさんは『おめでとうございます』と言ってくださるんですけど、私は決して希望していったわけではございませんので。むしろ泣く泣く」とコメント。さらに「あまり理由を知らない人が『念願の!』なんて言うから、念願じゃねーよって思って、泣く泣くいろいろ事情を汲み取って行ってんだよって思って。微妙に微妙に、ニュアンスをごまかして言ってきたのに、みんなが間違ったニュアンスを捉えるから、はっきり言おうと思って。私、朝の帯に希望して行ったわけじゃありませんからね。泣く泣くですよ。最後の最後まで抵抗したんですから」と恨み節にも聞こえる実情を吐露した。
「モフモフした番組マスコットのシマエナガちゃんファミリーと一緒に身体を揺らすという、48歳の男性としては恥ずかしいであろう姿を全国放送で披露した安住アナ。『THE TIME,』からリレー形式でバトンを渡される『ラヴィット!』(TBS系)でMCを務めるお笑いコンビ・麒麟の川島明からは『みんなで歌うところは恥ずかしがらずに一生懸命歌ってください』『ダメです。朝からおじさんの照れ笑いは』とダメ出しされ、神妙な顔をして受け止めている姿には、サラリーマンの悲哀がダダ漏れしていた気がします」(テレビ誌ライター)
不安定さに見応えがある「THE TIME,」。生まれたてのヒナを見守る気分で注目したい。