汗ばむ季節に食べたくなるのがスパイシー料理。とっても美味しいですが、実はダイエットにも効果的なんです。
現代では料理の味や香り付けに使われるスパイス、香辛料は、もとは薬や防腐剤などとして重宝されていました。しかし、新陳代謝を促進したり、体内の余分な水分を排出してむくみを防止したりする効果も持ったものがあります。身近にあって、その効果がある代表的なものを紹介していきましょう。
・レッドペッパー(赤唐辛子)
刺激的な辛さの主成分である「カプサイシン」は、血行促進によって体を温め、脂肪燃焼を促進するといった効果があることが研究でわかっています。そのため、昔は冬季の手足の末端の保温や健胃薬としても用いられていました。
・ジンジャー(生姜)
すり下ろしたジンジャーは、夏場の料理に爽やかな味をもたらしてくれます。香りの主成分である「シネオール」には食欲増進の働きや疲労回復、解毒、消炎作用がある食材です。夏場に多く摂ると、代謝を高めてくれると同時に、夏バテの解消にもなります。
・ブラックペッパー(黒胡椒)
もともと昔から抗菌や防腐、防虫作用があることが知られていて、肉類の保存用に使われていたもの。この作用の主成分が「ピペリン」という物質。これには、活性酸素を制御する抗酸化作用もあって、アンチエイジングや代謝促進になるとも言われています。
・ガーリック(ニンニク)
鮮烈な香りの主成分である「アリシン」や無臭の「スコルジニン」が、ビタミンB1の吸収を高めたり、体組織の若返りに必要な新陳代謝を高めてくれれます。それによって、糖の分解が促進されるので、滋養強壮の他にダイエット効果も期待できるのです。
この他にもカレー粉の材料として使われる、フェヌグリークやクミン、コリアンダーなども、もともとは薬として使われていて、代謝を高める作用があることが知られています。
実は、夏場の方が代謝が落ちて太りやすくなる季節。スパイスの知識を少しだけ頭の隅に置いて食事をすれば、ダイエットに役立てられるかもしれませんね。