コロナ禍の第3波が大きく猛威を振るう中で迎えた2021年だったが、芸能界においても、愛と憎しみの波に翻弄され、決別を選んだタレント夫婦が少なくなかった。
国民的アイドルグループでは長くセンターのポジションを独占し、“あっちゃん”の愛称で親しまれた女優・前田敦子は、2018年7月に俳優・勝地涼との結婚を発表したが、わずか3年後にあたる今年4月23日に離婚。男児の親権は彼女が持ち、今では“シングルマザータレント”として活動。以前に比べると、より力強く、精神的に屈強な印象を持たれるようになった。
前田は離婚に至った原因について、インスタグラムにて「生活スタイルや価値観の違い」があったとし、「少しずつ、お互いの歩幅や方向が変わり、別々の道を歩くことになりました」と説明。しかし、そもそもが交際わずか4カ月でのスピード婚だったこともあり、世間からは「全く驚きがなかった離婚」「そうなると思ってました」などの反応も聞こえていた。
「2019年春頃には、激しい夫婦喧嘩の末、勝地が前田を突き飛ばしてしまい、転倒した前田が骨折したとされる“事件”があったとも報じられていました。どうやら、前田がワンオペ育児に奮闘する傍ら、俳優仲間と飲み歩くことが多かった勝地に父親としての自覚が足らず、結婚直後から2人は衝突することが多かったといいます。2020年の春には早くも別居生活となり、前田の左手薬指からは結婚指輪が消えていたとも伝えられ、事あるごとに“離婚秒読み”との報道が。確かに世間からすると、離婚発表に対する驚きや意外性はなかったかもしれませんね。
しかし、離婚後の2人は良好な関係性を築いているようで、勝地は今年11月7日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)で、収録前日に前田と過ごしていたことを告白。テレビなどで離婚に関する話題を振られた際にどう返せばいいかを悩んでいたところ、前田からは、変に隠すのは逆に不自然だとして、『ネタにしてきな』と温かい言葉をもらったと感謝していました」(テレビ誌ライター)
夫婦という関係性から解放され、現在は子供を支えるためのパートナーという距離感となり、ギスギスした関係性ではなくなったのかもしれない。
(木村慎吾)