6月19日に最終回を迎えたドラマ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)で、何かとブス呼ばわりされる宮下茜を演じた安藤サクラ。最終回では文金高島田に結い上げていた髪を振り乱しながら、岡田将生演じる坂間正和のもとまで這ってキスするシーンを怪演。女性視聴者からは「茜が嫌い」「茜がよかった」と正反対の意見が飛び交っている。
「これは“安藤サクラ旋風”と言ってもよいでしょう。安藤が演じた茜は、岡田が演じた正和と結婚が決まっていたのに過去の不貞を自らバラしたり、サバサバしているように見えてネチネチした本質を全面に押し出したりするような女から見て“嫌な女”。安藤はこの役を見事に演じ切りました。映画好きからは『愛のむきだし』や『百円の恋』などで、すでによく知られた名優ですが、テレビドラマでの大きな役はこれが初めて。彼女が持つ独特なぬめり感と歯応えを想起させる意志の強さは、たとえるなら“もずく”のような女優です」(テレビ誌編集者)
多くの女優が好感度を気にする中、ブス呼ばわりされることもいとわず、女から嫌われる女をサラリと演じられる安藤。スイートな作品が多いテレビドラマのアクセントとして、これからは重宝されること間違いないだろう。夫である柄本佑とともにこれからも個性派の道を究めてほしい。