現在放送中のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」にヒロインの相手役として出演している俳優のオダギリジョー。若手時代から現在に至るまでの“変化”を1月13日発売の「週刊文春」が報じ、その後、ジワジワと話題になっているという。
オダギリは1999年にデビュー。翌年には特撮ドラマ「仮面ライダークウガ」(テレビ朝日系)で主演を務めて大ブレイクを果たしたが、同誌によると、当時はかなり“尖っていた”そうで、前年に受けた別の特撮ドラマのオーディションでは、自分なりの変身ポーズを求められると、「自分が俳優の勉強をしているのはリアルな芝居をやるためであって、ヒーローになるためではない」と持論を展開し、拒絶したという。
また取材の現場においても“尖りぶり”を発揮。インタビューの聞き手を自ら指名し、原稿もオダギリ本人が確認してチェックを入れていたという。さらに愛称の「オダジョー」と書くこともNGにしていたのだとか。
しかし、30歳を過ぎた頃に言動に変化が。「役者としての信念より、大事なものがある。結局仕事は仕事。“使いやすい役者”になる」と言うようになり、対応も柔軟に。その原因は08年に女優の香椎由宇と結婚したことにあると考えられ、今は家族との時間をとても大事にしているのだとか。
ネットでは《特撮嫌いなのに特撮オーディションを受けて、しかもポーズを拒否って》《特撮のオーディション受けといてポーズ拒否って強者すぎるw》《それでもヒーロー物に出演はしたんだよね》など特撮オーディション時のエピソードに驚く声が多数あがっている。
「オダギリは15年に『クウガ』のプロデューサーを務めていた高寺成紀氏のラジオ番組にゲスト出演した際、オーディション当時のことを振り返っています。変身ポーズを拒絶したのは『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のオーディションの時。特撮があまり好きではなかったため、翌年も事務所に受けさせられた『クウガ』のオーディションでは『落ちよう』として、質問に対しとんちんかんな答えを連発したそうですが、高寺氏によるとその受け答えがすでに出来上がっていた主人公のキャラクターと重なってしまい、『この人しかいない!』と合格になったそう。オダギリも当時を振り返りながら、好きではない特撮とはいえ『クウガをやる運命を持ってたということは否定できないですね』と語っていました」(芸能記者)
2月4日公開の空想特撮映画「大怪獣のあとしまつ」にも出演しているオダギリ。好きでなくても特撮とは縁があるようだ。
(柏原廉)