1月9日付けの「文春オンライン」でヤラセ疑惑を報じられていた「アイ・アム・冒険少年」(TBS系)が同31日に放送され、“アドベンチャーバラエティ”とのスタンスを強調するナレーションが話題を集めている。
同番組の名物企画「脱出島」をめぐっては、出演者のお笑いタレント・あばれる君のイカダを小船が牽引していたなど、様々な局面での“ヤラセ演出”があったと報じられていた。すると、31日の放送回では、冒頭からダイジェストVTRが流れ、「『冒険少年』は大自然を舞台に番組が設定した環境の中で、様々なミッションに全力で立ち向かう勇姿を楽しんで頂くアドベンチャーバラエティ」とのナレーションが入り、とりわけ「アドベンチャーバラエティ」とのテロップを強調するような場面も。
また、過酷な挑戦に挑む演者たちの映像を紹介しながら、「いつだって100%本気で挑戦 時に全力でふざけて 時にみんなで力を合わせて 今夜もドキドキワクワクする冒険をお届けします」と、番組のスタンスを説明していた。
「記事の中では、イカダ作りを5~6人のスタッフに任せ、浜辺で寝転んでいるあばれる君の姿も公開され、番組がアピールする『いつだって100%本気で挑戦』とのコンセプトに反するようなものも見られました。番組側はあくまで“アドベンチャーバラエティ”であるというスタンスでしたが、31日の放送を見た視聴者からは『もはや全てがヤラセとしか思えない。小さい子供たちはまだあばれる君が全部作ると本気で信じてるんだろうな。かわいそうに』『冒険少年すごいな。ヤラセを反省せずに開き直って宣伝してる』『あばれる君の全てが怪しく見えてくる』『もう見たくなくなる』『ヤラセがバレたからってワザとらしくスタッフ登場シーンを多くしてるのがせこい』などと冷めた反応がズラリ。
加えて、ナレーションによる番組コンセプトの強調シーンについても、『言い訳タイム』『急に言い訳から始まって笑う』『開き直ってんな』『やたらナレーションが多かった』『え? 謝罪なし?』『アドベンチャーバラエティという謎のワード誕生』との反応が出ており、中には『ヤラセ発覚後も気にせず放送を続ける出演者とスタッフのメンタルの強さは見習いたいね』といった指摘もありました」(テレビ誌ライター)
一方で、「内容が面白ければ別に細かいことは気にしない」といった声もあったが、“100%の本気の挑戦”を売りにしている以上、やはりシラけてしまった視聴者が多かったようだ。
また、今回の文春砲により、ネット上では、「あばかれる君」「やらせる君」「あ、バレる君」などと、あばれる君の芸名をイジる大喜利も勃発。多方面に大きな影響を与える騒動だったと言えるだろう。
(木村慎吾)