中居正広の交友関係は狭くて深い。芸能人で親友と認めているのは、ごくわずか。長く交流しているのは、地元の神奈川県藤沢市で学生時代をともにした一般の人たちだ。コロナ前は、わずかなオフができると帰省して常連の居酒屋に集合するほど、藤沢コネクションを重んじる。そんな故郷からは、中居と縁がある有名芸能人が多く生まれている。高岡早紀もそんな1人だ。
2人は同じ年齢で、今年50歳。中居がジャニーズ事務所に入所する前の中学1年生の時、高岡は隣町の湘洋に住む美少女として有名だった。中学生の時からモデルをしていたため、「隣の中学に高岡早紀っているよ」と噂になっていたという。女優転向後の23歳の時に、主演映画「忠臣蔵外伝 四谷怪談」で「第18回日本アカデミー賞」の最優秀主演女優賞、新人俳優賞ほか、多くの映画祭を受賞。藤沢が誇る一流女優となった。
隣の中学校の1年後輩には、元光GENJIの佐藤アツヒロもいた。86年8月にジャニーズ入りした佐藤は、翌87年にメンバー最短でグループデビュー。その年に、中居がジャニーズに入った。
2人はジャニーズJr.時代、レッスンが終わると一緒に小田急線に乗って帰宅。ジャニー喜多川氏の命令によって週に1度、東京・後楽園ローラースケート場(現・東京ドームローラースケートアリーナ)に通うことを義務づけられていたが、少年野球の練習を優先した中居は早々にドロップアウト。真面目に通った佐藤は、光GENJIとしてデビューした。
佐藤は今もジャニーズに在籍しているが、“辞めジャニ”の藤沢出身といえば元タッキー&翼の今井翼がいる。中居とは11歳の年齢差があり、ジュニア時代はSMAPのバックで踊っていた。2人は小・中学校が同じで、野球ファンという趣味まで同じ。中居は読売ジャイアンツ、今井はジャイアンツや横浜ベイスターズで活躍した屋鋪要さんを推している。
「今井のお姉さんは、ヒップホップグループのRIP SLYME(※活動休止中)のDJ FUMIYAと同級生で、部活も同じでした。お姉さんのご主人は、DJ FUMIYAの1学年後輩のリュウタさんです。DJ FUMIYAのお兄さんのTAKEさんこと竹内一也さんは、中居の同級生で大親友。“チーム辻堂”として、中居が司会のバラエティ番組に何度か出ました」(芸能関係者)
RIP SLYMEでは、元メンバーで歌手の大塚愛と離婚したSUの姉が、中居と小・中学校時代の同級生。SUはRIP SLYMEに加入前、TAKEらと「MELLOW DOWN」というダンスグループを結成していた。バックダンサーとしてEAST ENDのうしろで踊り、EAST END×YURIのプロモーションビデオに出たこともある。
ジャニーズだけではなく、アカデミー賞女優もヒップホップグループも、ルーツは藤沢だったのだ。
(北村ともこ)