2021年6月30日と11月3日の2回にわたり生放送されたトークバラエティ番組「阿佐ヶ谷アパートメント」(NHK)が、4月4日からレギュラー番組として放送される。阿佐ヶ谷姉妹がMCを務めるこの番組は、年齢、性別、国籍などバラバラな住人(メンバー)の、意見や考え方の「違い」を楽しみ味わう番組だ。
NHKでは昨年11月~12月に木村多江と安藤玉枝のW主演によるドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」が放送され、「江里子さんを演じる木村と美穂さんを演じる安藤がホンモノの阿佐ヶ谷姉妹に見えてくるから不思議」と話題に。今回の「阿佐ヶ谷アパートメント」レギュラー放送は、NHKに貢献してくれた阿佐ヶ谷姉妹に対するごほうび的な番組という見方もできるかもしれない。
そんなNHKからも世間からも愛されている阿佐ヶ谷姉妹だが、3月23日放送の「ヒルナンデス」(日本テレビ系)で炎上事件が勃発。最近はユーチューバーと絡む仕事が多い「鬼のマナー講師」と呼ばれる平林郁が阿佐ヶ谷姉妹に、イジメにも見える熱血マナー指導を遂行。お辞儀をした阿佐ヶ谷姉妹に「頭を下げずに顔を見る! コミュニケーションの第一歩は相手の顔を見ること」と指摘。単純な言い間違いにも「『おしばり』じゃなくておしぼり!」と大声で叱り、お椀から汁飲む動作にも「目を見開かない、視線を下げる。つむるんじゃなくて視線を下げる!」「アゴを引く!」「引きすぎ!」など、とにかく指導と言う名のイジメを見せられているようで、ネット上では放送中から「見ててしんどい」「ユーチューブでは笑って流せることでも、テレビで同じことしちゃダメ」といった指摘が続出。
また、番組内で平林が「穂じそ」と呼んでいた薬味が「紅たで」であることが番組の途中で判明。篠原光アナが謝罪するシーンがあったため、平林に対する批判の声が噴出。「マナー講師」がツイッターのトレンド入りする事態となったのだ。
「そんな状況下でパワーを発揮したのが控えめキャラに見える妹・木村美穂さんだったんです。美穂さんは平林に注意されすぎてイヤになったのか、お椀から『ズズズ~ッ』と音を立てて汁を飲んだり、汁を飲みながらわざとらしく乱暴に『うまい、うまい』を連発するなど、反骨精神のようなものを見せてくれたんです。ネット上でもそれに気づいた人は多く、『美穂さんのひそやかな反抗がすばらしい』『美穂さんは普段「うまい」なんていうキャラじゃないのに、これはわざとだよね?』といった声があがりました」(テレビ誌ライター)
この“普通の反応”こそが阿佐ヶ谷姉妹の真骨頂ではないだろうか。