3月27日(日本時間28日)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された第94回アカデミー賞授賞式で前代未聞の出来事が起こった。
「長編ドキュメンタリー賞」のプレゼンターとして登壇したコメディアンのクリス・ロックの発言に怒り、俳優のウィル・スミスが壇上に行き、ロックの頬を右掌でビンタを食らわせたのだ。
一体ウィルはなぜに怒りを抑えられなかったのか。
「ウィルの妻・ジェイダ・ピンケットは、自己免疫疾患による脱毛症に悩んでいました。2021年12月には、自身のインスタグラムで頭皮の抜け毛の跡を見せ『隠すのが難しくなりそうだなと。で、みんなに質問される前に剃ってしまおうと思ったわけ』と丸刈りにした姿も投稿していました。今回ロックは、ジェイダ・ピンケットをGIジェーンみたいだと発言。それに対してウィルは、妻がバカにされたと思い、怒りを抑えられなかったんだと思います」(映画関係者)
この報にネット民からは「暴力はいけない」と前置きしつつも「これはクリスが酷いと思う。ビンタの痛みは一瞬だけど、言葉の暴力の痛みはずーっと消えないよ。スミスに敬意を示します」「自分を侮辱されて我慢は出来ても、愛する妻を侮辱されたらそりゃ誰だって激怒するでしょう」など、ウィルへの同情の声も少なからず寄せられている。
この後、「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞したウィルはスピーチ冒頭、自身の行為について深く謝罪した。
この暴力によって、出演作にミソがつかなければいいのだが。