正義感を表に出したとき、周りの人が“ドン引き”したという経験はありませんか?
ある女性は「自分の正義感を出し過ぎると周囲から嫌われる」ことが分かったため、あるときから表に出さないようにしたとか。ではなぜ、正義感を出し過ぎると人は引いてしまうのでしょうか?
日本アンガーマネジメント協会代表理事である安藤俊介さんの著書「私は正しい その正義感が怒りにつながる」(産業編集センター刊)には、現代における正義感と怒りのメカニズムが書かれています。また、必要な正義感と不要な正義感を分かりやすく分類した上で、不要な正義を振りかざさないこと、不要な正義に巻き込まれないためのテクニックも紹介されています。
正義感には、持つべきものと持たなくてもいいものがあるんですね。そう考えると、人から嫌われるのは、不要な正義を振りかざしているからかもしれません。もし自分の正義感が不要だと気付いたなら、怒りを人前で抑える練習をしてみるといいのかもしれません。
安藤俊介さんの著書「[図解] アンガーマネジメント超入門 『怒り』が消える心のトレーニング」(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)によれば、怒りは抑えるのではなく、上手に伝えることが大事なんだとか。改善を求めるという自己主張は必要ですが、それを感情的にぶつけるのではなく、相手を打ち負かすことなくリクエストを伝えるくらいのスタンスがよいそうですよ。
正義感が強過ぎて怒ってばかりという人は、ぜひ参考にしてくださいね。