「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日系)のキャスターを務める松尾由美子アナウンサーが、4月19日の放送中に涙を流す場面があった。
それは、ロシアのプーチン大統領が、ウクライナのブチャで活動した部隊に名誉称号を授与したというニュースを読み上げた後だった。松尾アナは続けて「VTRでもお伝えしました製鉄所には、いまだに市民の方が多く残っています」とコメントすると、急に言葉を詰まらせて「すいません‥‥」と涙をぬぐった。ここでいうVTRとは、アゾフスタリ製鉄所の様子で、子どもを含む多くの民間人が製鉄所内に避難していることを伝えていた。
連日の報道で、ウクライナの子どもたちが避難を余儀なくされている中、虐殺が「名誉」とされたことに感情が動いてしまったのだろう。
「ごめんなさい、さっきのニュースが、悔しい思いで読んでしまいました」と正直な心境を明かし、声を震わせながら「すいません、冷静さを保ちます」と陳謝した。
「視聴者からは“感情を露わにするのは褒められたことではないが”と前置きしつつも『いくら職業としての読み手と言っても、今のロシアの非人道的な行いを見ていると多くの人が同じ感情を持つと思います』『アナウンサーという職業も、つらい時もありますね』など同情する声が多くありました。視聴者は、むごい場面にモザイク処理された画面を見ていますが、それは局が加工しています。スタッフは、加工されていない画面を見る場合もあり、惨状に感情が揺さぶられたのかもしれません」(週刊誌記者)
ウクライナで今、起きている惨劇に、皆が心を痛めている。