俳優の香川照之が4月22日、自身が金曜レギュラーを務める報道・情報番組「THE TIME,」(TBS系)に生出演。アゲハチョウにまつわるエピソードを通じて命について語った。
香川はフリートークで、最近チョウチョが飛ぶ姿がよく見られるようになったことから、自宅のベランダにもアゲハチョウのさなぎが7匹おり、そのうちの1匹が今週、ついに成虫になったと明かした。
しかし、香川が目を離したすきに成虫になったアゲハチョウは約1m下の床の隅に巣を張っていたクモの餌食になってしまったという。わずか数十分の出来事だった。
香川は「このアゲハは昨年9月から7カ月間、ずっとじっとサナギの中にいて今週、ようやく外に出られたのです。この子の寿命は、成虫だったたった数十分とされるのか、それとも7カ月と数十分だったのか、人間の私にはそれを計る術もありません。しかし、私たちは今日もこの命を与えられて、クモの糸に絡め捕られることなく、一日を自由に生きられます。その日、このチョウの分まで生きようと決意を新たにした私をたかが虫のことでと、どうか笑わないでください」と語った。
ネット上では、《深い》《悲しいけど蜘蛛も生きてるからね。残酷だけど誰のせいでもない》《昆虫に対する造詣が深くて毎回感心してる》《さすがカマキリ先生》など同意や称賛の声が続出した。
「香川が芸能界随一の昆虫好きなのは周知のとおり。16年から不定期で放送されていた『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ)ではカマキリの着ぐるみを着たカマキリ先生として出演。22年4月からは『香川照之の昆虫すごいZ!』としてレギュラー化も果たしています。
同番組でも香川は昆虫にまつわる数々の名言を残しており、モンシロチョウの回では『モンシロチョウは昆虫界のイチローです』とたとえ、共演の女の子が『(触っても)害はないですか?』と香川に聞いたところ『この子(モンシロチョウ)にとって、お前のほうが害!』とキレ気味に発言。人間本位のモノの見方を一変させました。ほかにも『虫は本気で生きている』『昆虫は生まれた時から1人、バカにしちゃいけないよ』など含蓄のある名言を生み出しています」(芸能記者)
今回のエピソードも“カマキリ先生”の新たな教えとして刻まれそうだ。
(柏原廉)