俳優・竹野内豊の「悩み過ぎる性格」が現場スタッフを困惑させているという。
5月23日、「文春オンライン」は撮影に臨む竹野内を「優柔不断な性格」だと綴っている。
昨年末、26年にわたって身を置いた大手プロダクション「研音」を退所し、フリーとなった竹野内。すでに2本の主演映画が決まるなど、相変わらずの人気ぶりで、独立後の第1作目となる「唄う6人の女」と、フジテレビ系ドラマ「イチケイのカラス」の劇場版の撮影が控えている。
そんな竹野内に関して、同メディアは「現場で度々起きる“竹野内待ち”竹野内豊51歳、“悩みすぎる男”に不安の声」と題した記事を配信。撮影中、竹野内の「優柔不断な性格」が災いし、「OKが出たシーンでも後々まで悩んで、監督に『さっきのシーン、やっぱりこうしたほうがいいと思うんだけど、どう思う?』と、撮り直しをさせることがある」とのことで、周囲がそうした振る舞いにやりづらさを感じているというのだ。
また、平均視聴率12.6%を記録したリーガルドラマ「イチケイのカラス」の現場でも、「竹野内待ち」が頻繁に見られた。長台詞が出てこず、多い時は6~7回もNGを出していたとか。そのたびに竹野内は台本を確認して長考するので、現場の流れが止まってしまうそうだ。
「法廷ドラマという事情もあり、NGが増えてしまうのは致し方ないところもありますが、撮影の出来やクオリティを追求しようとする姿勢については、世間から『だからこそ、いつも竹野内さんが出られているドラマはいい作品になっているのですね。最近は素人目にも荒い作りの作品が多いです』『役者というのは機械的な作業をする仕事じゃない。生身の人間が、役に憑依して行うのが役者であり、さっさとやれる人もいれば、考えに考えて役をこなす人もいるでしょう』『こだわりを持って仕事に挑む姿勢はいいこと』『優柔不断というより、真剣に取り組んでいるからでは?』など、むしろ好感を抱いたとする人が大半に。悩みすぎる竹野内のストイックさが、ドラマや映画の完成度に貢献していると見る向きが多く、しまいには『真面目な竹野内さん、ますます好きになりました』『やはり竹野内さんはカッコいい』『竹野内さんが出演されている作品は、いつもおもしろいです。それが答えではないでしょうか』との称賛まで上がるほどです。スタッフの苦労とは裏腹に、世間からは竹野内へのポジティブな反応が集まる格好となりました」(テレビ誌ライター)
2016年公開の映画「人生の約束」に出演した際は、「The Fashion Post」のインタビューに対し、共演者で歳が3つ上の江口洋介から「よく私のことを頑固だね、っていうんですけど、江口さんも頑固だと思います(笑)」と語っていた竹野内。また、2011年の映画「太平洋の奇跡‐フォックスと呼ばれた男‐」で共演した山田孝之も、「(竹野内が)ストイックすぎて、見てて大丈夫かなと心配になりました」と語るほど、周囲からは役作りに熱を上げているように見えるようだ。
一つ一つの作品を全力で取り組む姿は、画面を通して、しっかりとファンの心にも響いているといえるだろう。
(木村慎吾)