「ヤクルト史上最高密度の“乳酸菌シロタ株”を含んでいます」とのキャッチコピーで、睡眠の質を改善させる効果があるとされる乳酸菌飲料「ヤクルト1000」。いまや、生産が追い付かないほどの人気商品だが、発端は4月4日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)にゲスト出演したマツコのコメントだった。「ヤクルト1000を飲んでから、すごい眠りがよくなった。もうビックリ」と話すと、「念のために1日に2本飲んでいる」と絶賛。これを機に店頭から同商品が消え、SNSでは売り切れ状態を嘆くツイートが飛び交っている。
同商品をめぐっては、昨年10月にもタレント・小島瑠璃子がツイッターで「これ売り切れで全然買えないんですけど、どこに売ってますか」と投稿するなど、すでに注目されていた。しかし、マツコの影響力はケタ違いで、「しゃべくり」での紹介以降、公式サイトでは新規の申し込みをストップせざるを得ない状況となっているのだ。
「2015年3月10日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)では、できたての風味や食感を武器にする菊水堂のポテトチップスを試食すると、『イモの香りがする』『お母さんが手作りしてくれたみたい』などと表現し、放送当日からネット注文が激増したといいます。また、ヤクルト1000と同じく、コンビニの人気商品でいえば、セブンイレブンの『セブンゴールド 金のハンバーグ』の大ヒットに貢献したこともありました。15年3月24日放送回において、『美味しい! このハンバーグはすごい!』『ものすごくハンバーグが得意なお母さんが作った味』と称賛したところ、放送前に比べ、売り上げが3倍にアップ。同店の『シャキシャキレタスサンド』についても『これは買う』とコメントし、2倍超の売り上げを記録しました。最近では、2021年11月放送の同番組で、福井県にある老舗『谷口屋』の『おあげの丸ごと煮』を食べて、その“懐かしさ”に感動。これも放送後から注文が殺到するほどのヒットにつながっています」(テレビ誌ライター)
ヤクルト1000だけでなく、様々な商品に莫大な経済効果をもたらしてきたマツコ。商品をプロモーションしてほしい企業からすれば、彼女がインスタグラムやツイッターの公式アカウントを持っていないのが悔やまれるところだろうか。
(木村慎吾)