俳優の木村拓哉と女優の綾瀬はるかが6月21日、映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」の企画発表会見に出席。木村は織田信長役として主演を務めることが明らかになった。
同作は東映70周年記念作品で23年1月27日公開予定。脚本は古沢良太氏が務める。タイトルの“LEGEND”は織田信長、“BUTTERFLY”は綾瀬演じる正室の濃姫を指しており、同席した東映の手塚治代表取締役社長によると、同作では「2人の愛の物語」が描かれ、「ボーイミーツガールの側面と、政略結婚のもどかしさがある夫婦愛、そして歴史ドラマ」であるという。総事業費20億円の大作となり、手塚社長は「稟議(りんぎ)の判をつく時、少し手が震えました。大丈夫か、と。いけます。東映が本気である、ということです」と語った。
木村は以前から信長に魅力を感じていたといい、「今回、こういった大作で彼を演じさせていただけるっていうのは、すごく名誉なことでもありました」「この上ない舞台を用意していただいたので、全力でやらせていただきました」と語った。
しかし、ネット上では《木村さんは、普段も役柄もキャラはほとんど変わりなく、演技をしているという感じは伝わってこない。なので今回も、木村拓哉が織田信長になるのではなく、織田信長が木村拓哉になる。そうなるに違いない》《信長を木村拓哉さん‥‥合わないと思います。それに、木村さんがどんな風に演技するか観る前からイメージできる》《東映も70周年の記念映画なら、東映だからこその名優や演技力のある人をキャスティングした映画を作ってほしかった》といった声が続出している。
さらに、《木村拓哉さんは、時代劇タイプの役者じゃないと思いますね。岡田准一さんのほうが、演技力があるからね》《間違いない時代劇を演じさせるなら岡田くんのほうが合ってる》など後輩の岡田准一と比較する声もあった。
「木村主演の新作ドラマや映画が発表されるたびに《演技力がない》《何を演じても同じに見える》《キムタクは何を演じてもキムタク》という“キムタク論”がネットに乱立するのはもはや定番の流れです。信長は多くの俳優が演じていますが、当然、役者や作品によって解釈は異なり、人物像も違うのは周知のとおり。最近では20年のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で“丸顔童顔”の染谷将太が信長を演じましたが、当初は『イメージとかけ離れている』という声が上がっていました。しかし、武将としての強さと人間としての弱さを併せ持つ、新しい信長像は最終的には絶賛されました。
作品によって役柄の解釈が異なってくるのはある意味当たり前で、ましてや本物の織田信長を見た人など現代に誰もいません。ステレオタイプなイメージだけで《木村に信長役は合わない》《あの役者のほうが合っている》と批判するのはさすがにナンセンスなのでは。映画と同時期に放送され、脚本も同じ古沢氏が担当する23年のNHK大河ドラマ『どうする家康』では岡田准一が信長を演じますが、こちらも木村とは違った信長が描かれるはず。
木村が信長を演じるのは1998年に放送されたスペシャルドラマ『織田信長 天下を取ったバカ』(TBS系)以来、2度目となりますが、今作ではどんな信長像を見せてくれるのか注目です」(芸能記者)
どのような木村・信長になるのか。岡田・信長と比較すれば倍楽しめるかも?
(柏原廉)