お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアが6月21日、「ザ!世界仰天ニュース」(日本テレビ系)に出演。ジュニアの難病治療についての再現VTRの内容に、ネットでは疑問視する声が相次いだ。
番組では難病指定されている「特発性大腿骨頭壊死症」と診断されたジュニアの闘病エピソードを再現VTRとともに紹介。始まりは20年の暮れで、突然右股関節にピリッとした痛みが走ったというジュニアはやがて歩行にも支障をきたすようになり、2カ月後に病院へ行って、そこで病名が判明。当面は薬で様子を見ることになり、医師から股関節に負担をかけないよう日常生活では杖を使うようにと指示されたという。
ジュニアは杖生活に入ることでカッコいい杖を見つけ、ショックを隠しつつ強気に振る舞いながら妻に報告したが、返ってきたのは「杖がカッコいいってめっちゃダサい」「病気を受け入れている感がある」という答え。こうした妻の“エール”もあってジュニアは家以外では杖は使わなかったという。
その後、股関節の痛みと薬の副作用による眠気と闘いながら仕事をこなしていたが約半年後、激痛が襲い症状が悪化。人工股関節を入れる手術を決心したという。結果、今は痛みもなく過ごせているという。
しかし、ネット上では再現VTRに登場した妻のセリフに違和感を持つ人が続出。《杖がダサいの意味がわからない》《病気に負けるな! 杖に逃げずに頑張れ! 的な感じだったのかな。いや、どんな根性論だよ》《こういう発言を考えなしで発してしまう大人こそダサい》など批判の声が殺到した。
「再現VTRを作る上で少し考えれば、ジュニアの妻のセリフは“エール”どころか根拠のない根性論でむしろ病気を悪化させてしまう可能性もあったことはわかったはずです。実際にジュニアの症状は悪化していますし、放送すれば一般人である妻に批判が向くのは当然と言えるでしょう。そこに目を向けず放送した制作サイドに、疑問の声が出ています」(芸能記者)
この反響は、ジュニアも想定外だったかもしれない。
(柏原廉)