タレント・中居正広による「(めちゃイケは)全部台本だった」との発言が大きな波紋を呼んでいる。
中居は自身がMCを務めた7月5日放送の「笑いの正体」(NHK総合)の中で、2018年3月まで放送されていたお笑いバラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)について言及。中居自身も同番組には「中居&ナイナイ日本一周」シリーズで出演するなど、ほぼ準レギュラーのような立ち位置で参加し、好評を博してきた。しかし、お笑いコンビ・オアシズの大久保佳代子がVTRのインタビュー内で「『めちゃイケ』が凄いのは、台本がガッツリあるんですよ」とのコメントを残すと、VTR明けのスタジオで「めちゃイケ」の収録内容は「一言一句、全部、台本だった」とぶっちゃけたのだ。
また、スタッフからは、演者の動きやタイミング、リアクションなどを事前に叩き込んでおくよう細かな指示があったとも暴露。途中のコメントの言い回しにすら“ダメ出し”が入ることから、中居は「何回もやるから。そんなの編集してくれよって」と再三にわたる撮り直しに辟易していたと振り返った。
さらに、そんな“全てが台本通り”な同番組の制作に関し、「だから、僕は『めちゃイケ』はやっていて全く面白くないですね」とも語った。
「この発言は、『めちゃイケ』ファンを中心に物議を醸し、『知りたくなかった』『わざわざ言う必要ある?』『興ざめだわ』との苦言のほか、『台本が全くないバラエティ番組なんて存在しないでしょ』『芸人でもない中居くんが全部台本であんなに面白くできてたのは逆に凄い』などの反応もありました。芸能界からも中居の発言を疑問視する指摘が上がっており、お笑いタレント・東野幸治は7月9日に出演したラジオ番組『東野幸治のホンモノラジオ』(ABC)の中で、一連の発言に『ザワっとした』『凄いこと言うねんな、みたいな。それ(台本の存在)もわかってなくて楽しく見てた人もいてるし。ある程度の時期が来たら言っていいんかな?』と率直な感想を述べています」(テレビ誌ライター)
今回の“台本”発言は、大久保のコメントを受けての補足のような格好ではあったが、そもそも中居の軽率な発言は今に始まったことではない。
「昨年8月の生放送『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~』(フジテレビ系)では、後輩のKis-My-Ft2・千賀健永が頬にヒアルロン酸注射を打っていることを平然と暴露。千賀は事前に何も知らされておらず、スタジオを盛り上げようとした中居が咄嗟に発してしまったものだと嘆いていました。
また、キャスターを任された2018年の平昌冬季五輪でも、金・銀・銅の3つのメダルに輝いたスピードスケート女子・高木美帆選手に対し、『美帆さん、お化粧されてます?』『されてるのを見たことがなくて』などと質問。高木選手が恥ずかしそうに『されてます‥‥』と返すと、中居は『すごく新鮮だなと思って見てました』とコメント。このやり取りについても世間からは『それは言ってはダメでしょう』『さすがに失礼』『わざわざキャスターが聞くこと?』など、ひんしゅくを買っていました」(テレビ誌ライター)
過去には、SMAPとして臨んだ東京ドームのライブ公演で、ファンに「お前らは俺にとっての家賃だから! 光熱費だから! 携帯代だから! みんなが金の源だから!」と呼びかけ、現場をとんでもないムードにしてしまったこともある。
盛り上げたいとの思いから出た言葉なのかもしれないが、今回の発言は「めちゃイケ」の“笑いの正体”をバラしすぎてしまった感は否めないだろう。
(木村慎吾)