最近は、どんな服が流行っているのでしょうか?
ファッションに迷ったときには、タレントさんたちのコーディネートを観察することです。彼女らはいつも、時代のど真ん中か少し先を行くファッションを取り入れています。しかも、それが実は万人が真似しやすい無難なデザインとカラーだからありがたいのです。
彼女らを見れば分かるように、ここ数年は懐かしの80~90年代ファッションが復活。オトナな女子たちは、少し懐かしくもダサくも感じていたかもしれませんね。だって、彼女らはとっくに流行遅れだったはずの、ダボッとしたスーツを堂々と着ていましたから。「昔流行ったけど捨てちゃった」という服を思い出した人もいるはずです。
2022年はそんなファッションがさらに進化し、スーツ系ではない“ゆるカジ”(=ゆるいカジュアル)がブームといわれています。パジャマのような“おうち感覚”の素材とデザインが人気です。
ダボTシャツはもはやヒップホップをやる人だけじゃなく、市民権を得ました。ボトムはカジュアルなワイドパンツ。見た目がナチュラルでかわいいです。色は、あまりきばらないナチュラルな紺や白やグリーンが人気。赤や黄色などの原色系は激し過ぎて、流行からはずれてしまいます。
こうしたファッションの流行の背景には、コロナ禍で在宅ワークが増えたことも大きな理由のひとつです。家でスーツは着たくないし、仕事の合間はそのままソファにゴロっとしたい。とはいえ、着替えないでそのまま出かけられるくらいのファッション性は欲しい。そんな人間心理をついたのが、昨今の“ゆるファッション”なのでしょう。
ネットには「ゆるダボファッションは終わった」という声もありますが、これはかなり少数派。実際には終わってはいません。逆に、韓国アイドルのようなピッタリ系ファッションもありますが、こちらは時と場所を選びます。そのため、ピッタリ目はトップスかボトムかどちらかだけに取り入れるなど、やはり普段着としてはゆる感を大事にするほうがベターでしょう。
とくに婚活中の人は、流行に外れないファッションをしておきたいもの。少々埋没するくらいの目立たない感じを狙い、間口を広げておく。自分に興味を持ってくれる人が出てきたら、デートで自分らしいファッションを少しずつ出していく……それがモテるためのコツですよ。
安藤房子(あんどうふさこ) 恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テストの作成やメディアでMCとしても活躍中。