蓋にポンプをつけて空気を抜くことで手軽に真空状態にすることができる、食品の保存容器をご存知ですか? これを活用すれば、冷蔵庫の中ですぐに傷んでしまう食材を新鮮な状態で保管しやすくなりますよ。
■湿気・酸化による傷みを防ぐ
生の食材や作り置きした料理を冷蔵庫に保存しても、数日経てばシワシワになってしまったり傷んでしまったりしますよね。温度管理を徹底しても湿気や酸素の影響を防ぐことはできないため、鮮度を保ったまま長期間保存することは難しいものです。
でも、真空保存用の容器を使用して冷蔵庫で保管すれば、温度管理を徹底したうえで湿気や酸化による傷みも防ぐことができ、食材の保存期間を延ばすことができます。真空にすれば傷まないというわけではないので早めの利用が肝心ですが、真空でない容器で保存するよりも格段に鮮度を保ちやすく、フードロスを防ぎやすくなります。
■容器の素材や大きさが豊富
家庭用の真空容器は、容器の中を真空状態にするためにポンプを装着して空気を抜く構造になっているものがほとんどですが、ポンプ自体も手動のものやボタン一つで真空状態にしてくれる電動のものまで、さまざまな種類があります。
また、容器の素材もガラスやホーロー、プラスチック、シリコン、ステンレスなど、用途やデザインの好みなどによって選ぶことができます。容器の大きさもさまざまで、パン専用の真空保存容器など、食材に特化したものもあります。
さまざまな食品の鮮度を保ちやすい真空容器ですが、とくに冷凍保存が難しい食品の保存に大活躍します。冷凍すると食感や味が変わってしまうために長期間の保存は諦めていたものでも、真空にすることで保存期間を延ばすことができます。「もう少し保存期間が伸びたら最後まで食べ切れるのに……」という食材がある方は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)