お笑いコンビ・パックンマックンのパックンことパトリック・ハーランが9月4日、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)に出演。「統一教会の問題はもういい」という主旨の発言をし、ネットでは炎上が続いている。
同番組では旧統一教会の被害者家族によって銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の国葬の話題をとりあげ、パックンは「国葬は安倍さんに対してやらないんだったら誰のためにやるのかって思います」と賛意を表明。それに対してタレントのトリンドル玲奈が「(銃撃された)原因があるわけで、そこは解明してもらわないとどういう風に捉えたらいいのかよくわからない」と返したことで、パックンは「統一教会が犯人側じゃない」「我々がここで統一教会を叩きっぱなしにしているのは、逆に犯人が喜んでいるじゃないですか」と発言。さらに政治家と旧統一教会との接点が次々と報じられていることについて「僕は正直、統一教会問題はもういいんじゃないかなって思うんですよ」と言い、その理由は「政治家が旧統一教会と接点を持ってはいけないというルールはない」「今までの接点を持った議員は責めないで、これからの対策について総論で議論すべき」というものだった。
その翌日の5日、パックンはネット番組「ABEMA Prime(アベプラ)」(ABEMA)に生出演。番組冒頭でテレビ朝日の平石直之アナウンサーから「さっそくですが、パックンが昨日からSNS上でにぎわせていまして」と話題を振られると、パックンは「みなさんこんばんわ、旧統一教会のことが大嫌いなパックンです。はっきりしておきましょう。かばうつもりはまったくないんですよ」と開口一番に旧統一教会について否定。前日の一連の発言について「僕は総論で議論してほしいと言っているだけですよね。責任追及も大事ですし、被害者に思いやりが必要だと思うんですよ。でも、再発防止のためには、総論でルール作りをしようよ、という話をしただけなんですけど、本当に反響が大きくて」と釈明した。
しかし、ネット上では《思いっきりかばってましたよね、あなた》《TVタックルでの話は、偏向した内容にしか聞こえなかった。旧統一教会をかばうつもりはないと話の最後に言っていたけど、信者かと思われるような発言だった》《パックンも旧統一教会の信者なの? TVタックルでの発言はそのように感じた。この問題はあやふやにしてはならないと思う》など、依然パックンの釈明に納得言っていない声が圧倒的だ。
「パックンは同月6日にニュースサイト『ニューズウィーク日本版』での自身の連載『パックンのちょっとマジメな話』で再び釈明。しかし『(番組の発言は)かなり普通のことしか言っていないからね』と開き直った様子で、これについても《あまり現実の動きを踏まえていないことばかりだったので正直残念に思います》《番組のあの姿とこの記事とでは整合がとれず不信感が‥‥》《貴方は統一教会を擁護していませんが、統一教会と関係を持った議員は擁護しています》など批判の声が集まっています。
そもそも、現在は旧統一教会問題を徹底追及する姿勢を見せている『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)が高い評価を受け、少しでも旧統一教会を擁護するようなコメントをするコメンテーターはネットで炎上したり批判されたりする状況。多くの人にとってパックンの発言や釈明は正論の逆張りや言い訳のように聞こえてしまったのかもしれません」(芸能記者)
炎上を収めるどころか、ますます延焼させてしまったようだ。
(柏原廉)